■2006年9月23日
韓国、行ってきました。
いやぁ面白かったです。
日本に住んでいながらアジア諸国には仕事で行ったことがなく、
唯一中国には番組「世界の車窓から」の撮影で行きましたが、
それ以外はプライベートでタイ、フィリピン、インドネシアに行ったきり
縁がありませんでした。
それが今回いきなりのコンサートです。
韓国のホール主催のコンサートで招かれての形で、yours conncert
プログラムでした。
韓国、初めてでした。
今回は羽田出発で気分的にも楽でしたし、なにより飛行機で
2時間ちょっとです。
でもそれだけ近いのに文化、文字、言葉が違うのはいつも驚きです。
まぁ日本国内だって言葉は違いますから、驚くほどのことでは
ないのでしょうけれど....
金浦空港に着いても時差はないし気温の違いもそれほどないから、
感覚的には福岡に来たかな、という感じでした。
でも道路は右側通行、つまり車は全部左ハンドルですし、街の看板や
サインは全部がハングル語で書かれています。(当たり前ですが)
あまりにもハングル語だけなので、韓国に詳しい人曰く、
慣れない人はまずこのハングル語で酔ってしまうそうです。
私は語学に関してはまったく才能がないので、ハングル語も
まったくわかりませんが、基本的には平仮名で書かれていて母音と子音の
組み合わせを理解すれば、簡単に読めるそうです。
私にとってはアラビア語とともに記号やマークにしか見えませんでしたが.....
街の真ん中には大きな川が流れています。
大きな、と言うのが日本の大きな川というイメージ以上の、本当に
大きな川でした。
街に近づいてのスナップ写真。


ホテルについてすぐ取材をいくつかしました。



上がこの日の通訳をやってくれたパクさん、下がジェロームさん。
二人とも韓国でのレコード会社の人になります。


さて、夕食です。
夕食はホテルの近くでサムゲタンという鶏肉と餅米を煮込んだものを
いただきました。
とっても美味でした。

今回のピアニスト、紺野さんは完食。
女性が食べきるなんてすごい、と妙な感心を韓国人からされていました。
食後、何となく甘いものが食べたくなり、スターバックスへ。
三日間の滞在中、本当に食べ物はおいしかったのですが、唯一残念なのが
甘いものです。
ホテルのカフェのケーキ陳列棚をのぞくと、ケーキのほとんどが
バタークリームなのです。
そう、甘いものに関しては30年くらい前の日本と同じ感覚でしょうか.....
バタークリームでバラの花を形とったもの、覚えていますか?
あれですよ〜。
よく父親がクリスマスケーキにバタークリームケーキを買ってきて、
家族から総スカンをもらっていました。
彼は甘いものに関してはまったく興味がなかったですから.....
スターバックスでは抹茶ティラミスを試してみましたが、
どうもあのチーズの感じがしなくてやはりバタークリームの感触です。
楽屋に出されていたロッテのチョコパイも、バタークリーム感覚で
私はちょっと残してしまいました。
こればかりは民族の味覚に寄るものですからしょうがないですし、
日本だって昔はそうだったのです。
アラブ諸国によくある蜂蜜をいっぱいにかけた、砂糖のかたまりのような
お菓子だって小さいですけれど、私は一個を完食することは出来ません。
所変わればなんとか、です。
でもそれ以外は本当に韓国料理は美味しいです。
味に深みがあってダシも複雑ですし。
飛行機の機内食でビビンパを頼んだのですが、これも相当美味しかったです。
でも最初、どうやって食べるのかわからず、しかもお茶碗を持っては
いけないのだ、というプレッシャーもあり、入国前から食事マナーを
試されている感じでした。(笑)
公演前のお昼には日本食もいただきました。
とはいえ私にとっては半分以上韓国料理に思えましたが、でも白身魚に
コチジャンはなかなか美味しいものでした。
面白いのが、取り分けるという感覚があまりないことです。
鍋やスープに平気でスプーンを突っ込んで食べるのは、なかなか新鮮な
感じでした。
今回チゲは食べませんでしたが、取り皿など使わずそのまま食べる、
というのが普通らしく、でも韓国の食事はこうやってみんなで食べるのが
基本で、私は好きです。
コンサート当日です。
会館の入り口付近にデカデカと巨大ボードが....




例によってリハーサル風景






もうすぐお客さんが入り始める時間の玄関あたり。


そのころ必死で韓国語を覚えるの図。
女性はステージ上で通訳を務めてくれたキムさん。


そしてコンサートが始まろうとします。
ピアニスト、紺野紗衣さんとのツーショット。









本編の演奏が終わりアンコールへ出掛けようとしている図。



人がアンコールをしている、そのステージ横で記念撮影をしている美女二人。
イユラさんと紺野紗衣さん。

というわけで、私もイユラさんとツーショット。
私は終演直後なので顔がボーッとしています。(笑)

スタッフとの集合写真。

今回このコンサートツアーも企画したのですが、日本からの参加人員が集まらず
残念な結果になってしまいましたが、この韓国公演はいらっしゃったほうが
良かったのではないかなぁ、と思えるものになりました。
私自身、異国の地でやるコンサートはこんなに違うものかというも、発見でした。
プログラムはカバーアルバム「 yours 」からなのですが、やはり来て
くださっているお客さんが違うこと、ゲストに韓国の二胡(グエム)奏者の
イユラさんを招いたこと、韓国で公開された映画の音楽を入れたこと、
放映されていない世界の車窓からをやらなかったことで、だいぶ印象の違った
コンサートとなりました。
お客さんの反応もとてもいいのです。
野外コンサート以外で初めて「ウォー!」という声援を聞きました。(笑)
コンサートでは通訳の方を入れてのトークだったのですが、やはり韓国語で
喋ることが出来たらどんなにいいか、とも思います。
ゲストのイユラさんも大変美しい方で、ドキドキでした。
私は会えなかったのですが、旦那さんを始め家族一同、お弟子さんまでたくさん
いらしていて、とてもにぎやかでした。
こういうところがなんだかアジアだなぁ、と思えるところでもあります。
グエムは中国二胡よりほんの少し大柄で、弓が太く大きかったです。
面白いのが弓の毛を張らないこと。
つまりユルユルの状態で、人が張力を調整しながら弦にこすりつけるのです。
こんな近くの国の楽器を知らないなんて、ちょっと恥ずかしい限りでした。
コンサート後はいつものサイン会。
驚いたことに日本語をしゃべる人が多いです。
私は韓国語でありがとうを100回以上言いましたが、半分くらいは
日本語で返されました。
恐るべし韓国。
私ももう少し韓国語が出来ればいいのですが....
でも今回コンサートをして、やっぱり音楽は国境を越える、というのも
すごく実感してきました。
平日ということもあってコンサートは20時スタート。
サイン会を終えてホテルに戻ったのが深夜0時くらい。
それから焼肉を食べに行ったという不健康極まりない生活でしたが、
不思議と痩せました。^_^
焼き肉屋はものすごく場末な感じのお店でしたが、私はこういうのが好き。(笑)
基本は豚肉。
妙なところで感心したのは、肉を切るハサミがとても切れ味がいい、
というもの。スパッ、チョキン、と切れるのです。
マッコリルをいただきました。
以前GLAYの打ち上げで知らずに飲んで大変な目に遭いましたから、
今回はゆっくり美味しくいただきました。
焼肉屋でくつろぐ私でございます。

それと満面の笑みで焼肉を堪能している、紺野紗衣嬢、監督、音響スタッフ。

今回は初めての海外公演ということで、リハーサルも普段の倍の時間を使ったり、
体力的にもなかなか大変なはずだったのですが、食べ物のせいなのか
それほど疲れなかったですし、本番でもとても身体が動きました。
韓国のサッカーも見ていてそう感じますが、やはり食べ物の関係って
大きいのではないでしょうか.....
これはホテルから焼肉屋まで歩く時の風景なのです。
ここはもともと高速道路が通っていた場所なのですが、環境破壊防止や
川をもとの風景に戻そうというところから、全部を壊しもとあった姿に
してしまったというところです。

環境のために道を壊してしまった、というのはあまり聞きません。
小さなセーヌ川のほとり、という感じなっていて、恋人たちのデートスポット
だそうです。
実際、夜遅くというのにたくさんのカップルがいました。
帰国当日、高いところが好きな私は、ソウルタワーに上ってきました。
岩山の上に経っているので、一応350メーターくらいなのですが、
実際はもっと高いです。
地震がないソウルならではの建築物でしょう。
あいにく小学生の遠足とぶつかってしまい、ものすごく騒がしい中で
街を眺めたわけですが、やはり東京タワーといいこういう建物は好きです。
ケーブルカーの乗り場にあった自販機。
床のリノリウムと一緒に、なんだかとっても地味でした。

こんなケーブルカーで山の上まで登ります。
もう既にソウルの街が一望出来ます。





さて、そろそろ帰国です。
空港で見つけた約束場所。
なんだかいい言葉だなぁ....

金浦空港、今でいう大阪の伊丹空港みたいなものらしく、一度飛行機の発着は
終了したみたいなのですが、今では羽田と金浦を飛んでいる便が発着します。
これはとっても便利なんですよね、本当に....
そhして飛行場もアミューズメント関係の施設を作り、なんと大きな映画館も
飛行場の中にあります。
ジャズトロニックの野崎君曰く、ガラガラで空いているらしいです。
帰り際、スタッフからお土産をもらいました。
ひとつはスタッフの実家がやっているという「のり」。
もうひとつはおまんじゅうセット。
いやぁ、パッキングしたカバンと楽器を持った状態で、この荷物は
うれしいやらつらいやら.....


甘いものに完敗していた韓国ですが、このおまんじゅうはおいしいです。
日本と同じあんこを使ったものですが、そのあんこがそれほど甘くなく
あんこが苦手な私でも一度に2個いけるくらいですから.....
