Motel Chronicles


■2003年9月9日

テクノライズ、という言葉を覚えているでしょうか?
深夜3時過ぎに放映されているアニメ番組なのですが、その番組最後に歌ものを
書き下ろしました。
まだ全てのレコーディングは終わっていませんが、ちゃんと仕上がると
いい感じになるはずです。
プロデュースするというのは、海外では作曲もエンジニアも全てやってしまう人が
多いのですが、今回は私もそうさせてもらいました。
作詞以外はレコーディングエンジニアまで全てやっています。
これがなかなか楽しい。
今月に入ってから仕事が楽しい毎日です。


今週はなんと東京芸大の芸術祭に講演をお願いされました。
実行委員の人はまだ18歳くらい。私とふたまわりも違うのですよね。
最近特に年齢差を気にするようになりました。
さて、何を話すのでしょうか...

■2003年9月8日

久しぶりの更新となりました。
8月中旬からものすごい勢いで仕事をして、まだ、何となくそれが
続いています。
休みが欲しいなぁと思う反面、仕事の疲れを癒すのは仕事が面白いことかな、
とも最近思い始めています。
貧乏性の性か休んだとしてもあまり気が休まらずに終わってしまうことが
ほとんどで、どちらかというとすごくいい仕事をした、いい音楽がかけた、
チェロの演奏が良かったなど、そういう方が精神的にも休まるような。
もちろんそういう仕事の前はプレッシャーがすごいのですが、そこから離れた瞬間に
身体や精神が緩む時が、なんだかうれしいのです。

9月第1週はNHKの番組出演でした。
久しぶりに楽しく充実したものになりました。
もともとテレビ番組、テレビ局のスタジオ収録というのは自分の居場所を見つけにくくて
嫌いだったのですが、今回はお客さんを入れてのライブ感溢れる収録でしたし、
NHKサイドの緻密なディレクション、素晴らしいゲストたちのパフォーマンス、
来て頂いたお客さん、ハイビジョン撮影等色々なものが組み合わさって、
素晴らしいものとなりました。
地上波での放映がなかったことが、残念です。
是非、NHKに地上波再放送の要望を出してください。(笑)

さて、その一週間の番組を観られなかった方々に、毎日のインプレッションを
書いてみたいと思います。

『公園通りで会いましょう』のウイークリーゲスト出演のお話を頂いたのは、
2ヶ月以上前の6月後半だったと思います。
ディレクターからメールを頂いたのが7月に入ってからです。
そんな先の仕事のことを今はまだ考えられないなぁ、というのが第一印象でしょうか。
でも一度デイリーゲストとして出演させて頂いて、寺井尚子さんとのセッションも
非常に印象的だったので、番組自体に出演することは楽しみでした。
ディレクターとのメールのやりとりで、ゲスト出演者の選出が始まります。
これが結構難航しました。
ただ知っている人というだけではダメで、私のチェロとセッションをどういう形で
行うかを考える時、その人の舞台を見たり資料ビデオを見たりCDを聴いたりと、
たった5人のアーティストを選出するだけでも、やらなければならないことはたくさんあります。
また、過去に一緒に仕事をしたことがあったり、知り合いだったりする人は
今回はリストから外しました。
あくまでも会ってみたい、話してみたいと思うアーティストを選んでみました。
ただこれらは完全に私の意向が反映されているのではなく、もちろんリストアップされた人の
スケジュールが合わなかったり一週間のバランスだったりと色々なものが加味されていますが、
結果としてこの5日間5人とのトーク、セッションは素晴らしいものになりました。
今までの仕事の中でも、私自身の宝物と言えるものです。

■2003年8月24日

NHK「公園通りで会いましょう」の放送は、残念ながら地上波の放映はないそうです。
しかもこれは、たまたまのスケジュールらしく、ただ運が悪い状況らしい。
いつもの行いが悪いからかなぁ...

少しずつNHKのゲストの人達とのリハーサルが始まっています。
まだ何も決まっていなかったり、当日一発勝負の黒田征太郎さんとか、私自身
興味が尽きません。
BSハイビジョンをお持ちでない方(私を含めほとんどの方だと思いますが)、是非、
コンサート感覚でいらしてください。

一昨日、藤原紀香さんの舞台をシアターコクーンで見てきました。
テレビで観る藤原さんもいいなと思いますが、正直、特に興味はありませんでした。
でも舞台に立っている彼女は、なかなか素敵です。
終演後、楽屋で少しだけお話しさせていただきましたが、やはり舞台の魅力を
知り始めたとのこと。
もっとたくさんの舞台に立ってもらいたいと、心から思います。
いきなりの主役を初舞台でこなしてしまうのですから、私とは違って、
やはりただ者ではない人なんだなぁ、とちょっとジェラシーも感じました。

次のお知らせです。
10月からの新番組「ライオン先生」が始まります。
そして久しぶりに音楽を担当します。
監督は小田切監督。
出演者は竹中直人、岡本綾、西村雅彦、段田安則、原千晶、小池栄子、山下真司、他。
豪華なメンバーです。
小田切監督とは正式なお仕事は2度目で、今回はいつもと違う溝口を出してくれ、と
言われているので、私自身、楽しみです。

■2003年8月18日

さて、NHKの詳細です。NHKからの資料に少し手を加えてあります。

NHKでは、「テント2003公園通りで会いましょう」の公開録画を下記のとおり
実施します。この番組は、1週間連続で出演するウィークリーゲストがデイリーゲストと、
トークや音楽、パフォーマンスで競演する番組です。
この番組ならではの名セッションをお楽しみください。
観覧ご希望の方は、次の要領でお申込みください。

1.日時 平成15年 9月 1日(月)〜 9月 5日(金)、

開場:午前10時30分
開演:午前11時00分
(終演予定:午前11時40分)

2.会場 テント2003みんなの広場 じっくりゾーン(東京都渋谷区神南2−2−1)
NHKホール側の駐車場にあります。

3.出演予定
<司会>平野 文キャスター、森下 和哉アナウンサー(いずれか)
<ウィークリーゲスト> 溝口肇(チェロ奏者・作曲家)
<日替わりゲスト>
9月1日 アキコ・グレース(ジャズ・ピアニスト)
9月2日 Yaeさん(歌手)
9月3日 黒田征太郎(イラストレーター)
9月4日 カルミネ・コッツォリーノ(イタリア料理店オーナーシェフ)
9月5日 市村 正親(舞台俳優)
              
4.観覧申込 入場無料。
官製往復はがきの
「往信用裏面」に、郵便番号・住所・名前・電話番号・年齢・希望公開日
「返信用表面」に、郵便番号・住所・名前を明記してお申し込みください。
応募多数の場合は、抽選のうえ入場整理券(1枚で2人入場可)をお送りします。

(しめきり)
8月20日(水)[必着]

(あて先)〒150-8001 NHK放送センター テント2003事務局
「テント2003 公園通りで会いましょう<○月○日>」公開係
(希望公開日明記)

観覧席に若干のゆとりがあるため、当日午前10:30に会場にお起しいただけれ
ば、先着順で観覧が可能です(無料)。なお、一般応募の方が優先に入場しますので、
満席となった場合はご了承ください。また、観覧の公募は終了しているためNHKへ
お問い合わせはご了承ください。

5.放送予定
■9月1日〜5日収録分 当日午後3時20分〜4時[デジタルハイビジョン]
※休止になる場合がありますので、予めご了承ください。

6.問合わせ  ハローダイヤル   03−5777−8600
午前7時〜午後11時 年中無休
NHKホームページ http://www.nhk.or.jp/event/tent2000/

地上波放送に関しては、また調べてお知らせします。

■2003年8月17日

しばらくぶりの更新です。
イタリアに行ってしまったのか、というメールをたくさん頂きましたが、
行っていません。仕事しています。
24時間テレビの音楽制作は終わりましたが、終わると同時に次の〆切が押し寄せてくる、
といった状態です。
今週はGLAYの新譜のレコーディングで、ストリングスアレンジを頼まれています。
昨日は久しぶりにタクロウさんと打ち合わせしてきました。
まぁいつもながら、男から見ても格好良くてずるいなぁ、という感じです。
今月はあと、テクノライズ用に一曲歌ものを制作しなければならいのと、
金沢方面へプロモーションで出掛けたり、NHKの打ち合わせ、リハーサルが
所狭しと並んでいます。

そう、来月1日から5日連続でNHK「公園通りで会いましょう」のメインホストを務めます。
以前は寺井尚子さんの時にゲスト出演させていただきましたが、今回は私がホスト役となり、
5人のゲストをお呼びしてセッションを行います。
また、今回から音楽家だけ、というくくりがなくなったため、
セッションとはいえ音楽家の人は二人だけで、他は違う世界での活躍されている人達です。
私自身どうするのだろう?と、楽しみ!という気持ちでいっぱいであります。
ゲストに関して発表していいものかを聞くのを忘れてしまいましたので、後日、すぐにでも
公開できると思います。お楽しみに。

と、今は家の掃除、買い物、仕事、二日前までの〆切だった新聞原稿、そしてこの更新と
全てを平行しながらやっていますので、また書き込むかもしれません。
とりあえず、それでは。

■2003年8月10日

情熱大陸コンサート、台風のために順延となり今日やります。
私のバンドメンバーは一人も来られない、という異常状況ではありますが、
オープニング後すぐに出演します。
たまには一人でのステージもいいかなぁ(負け惜しみ?)、と思って。
暑さにじゅうぶん気をつけて来てください。
では。

■2003年8月7日

皆さんからのメール、本当に嬉しいです。
ありがとうございます。

あまり親族のことは聞いたことがなかったのですが、やはり一人でイタリアに渡られて
10年以上になるせいでしょうか、日本にも近い親族がいらっしゃらずに
私たちも心痛めています。
今日も朝からずーっとイタリアの関係者にメールを書いたりしています。
英語、という難関はありますが、まぁ向こうも第二外国語ですから気にしませんが、
危篤とか昏睡状態とか色々知らない単語を調べました。
それより中谷さんを通してみんなとのコンタクトを取ってきましたから、
彼がいなくなった途端に色々な連絡先がわからなくて困っています。
ミュージシャンはほぼ全滅です。
もともとそれは中谷さんの仕事ですから、手を出してはいけない領分でもあるのですが、
それにしてもこれほど困るとは思いませんでした。

昨日の夜、いつも一緒に仕事をしているプロデューサーがイタリアへ旅立ちました。
私は彼からの指令で棺を飛行機で搬送する方法だとか、その経費や必要書類、
イタリアでの火葬は可能なのか、遺骨の機内持ち込み制限は等々、そんなことを
大使館や飛行機会社などに電話で調べまわっていました。
私にはどうしても外せない土曜日の情熱大陸コンサートと、ドラマの音楽制作が
待っていますので、今すぐにイタリアへ行くことは出来ませんが、
関係各所に電話をしながら非常に事務的な精神状態の自分と、
それから離れた時の自分があまりにも違っていて、バランスが取りにくい感じです。
仕事のことも考えなければいけませんし、ね。

そんな時の気晴らしは、猫と一緒にご飯を食べることです。
ちょっと夏バテ気味の彼女には煮干しが調子いいらしく、それを二人でボリボリと
やっております。
彼女と一緒に食べられるものは、この煮干しとヨーグルトです。
私がヨーグルトを食べ始めると何処からか必ず飛んできて、じーっと睨み続けてくれます。

土曜日、台風がちょっと心配ではあります。
うまく逸れてくれるといいのですが...