Motel Chronicles


■2003年1月23日

ついにヒット数が8万を超えてしまいました。
そんなに読んでいただいて、恐縮の限りです。
ありがとうございます。
 
それからメールを再送していただき、ありがとうございます。
皆さんにはご迷惑かけました。
未だコンピューター上での復旧は出来ませんが、OSは前のバージョンに戻して使っています。
フリーズしないというのがジャガー(新OSの名称)の売り文句なのに、
なにもデータまで壊すことはないと思うのですけれど.....
マックとはもう15年近くのつき合いで、ウインドウズ系とは違い
システムの仕組みもわかりやすく、ほとんどのことはわかっているつもりなので、
古いバージョンではクラッシュしてもあまり動じませんが、
新しいOSにはトホホという感じです。
 
そして懸案の掲示板ですが、今回は見送らせていただきます。
賛成、反対、がほぼ同数で、賛成の方は情報交換等の場として、
反対の方は静かに眺めていたい、という意見がほとんどでした。
掲示板は実はセキュリティ上弱い部分が多く、常に監視していないと勝手に
広告を掲載されたり、と結構手間がかかるものでもあります。
賛成が大多数を占めるのなら、設置してもいいかなと考えたのですが、
今現在のスタイルを気に入っていただいている方が多いという点からも、
また、現在いただいているメールの中にもごくごく一部に辛辣なもの、
またエッチ関係広告メール等が紛れ込んでいますので、見送ることにしました。
 
サイトの今後の展開としては、
1 デビュー当時からの記事をほとんど持っているので、データベース化したい。
2 フォトギャラリーの復活。
のふたつを考えていますが、いつになることでしょう.....
特に1に関しては、死んだ父が残してくれたどうでもいいチラシとかチケットの半券、
ラジオのエアチェック、コンサートの録音テープ(本当はしてはいけません)、
新聞の広告なども膨大な量がありますので、何処から手をつけたらいいかと、
おののいています。
老後の楽しみでしょうか.....
 
  
最近の生活。
ずーっと家の仕事場にこもって作曲活動をしていると、精神的に追いつめられてきます。
気晴らしといえば買い物とか料理、ドライブくらいしかなくて、
人と会う機会が極端に少なくなります。
精神衛生上あまりよろしくないのですけれど...
料理といえば普段まったくといっていいほど菓子類は作らないのですが、
昨日初めてプリンを作りました。(あまりここで書く話題ではないと思いますが)
実はプリンが大好きで、しかもスが立ったようなやつ。
表面が焦げていて、しかもカラメルも苦いほどガシガシに焦げているやつ。
こんな事書いてもしょうがないのですが...
どんなレストランに行っても、何処の国のカフェに行っても、
メニューにそれがあれば頼みます。
卵と牛乳(クリームの場合も)、砂糖、バニラビーンズだけという
単純なものですから、作る人の好みがよく出ると思います。
今までで一番美味しかったのは、こんな事書くと嫌味な感じですが、
パリのBHVという東急ハンズのようなデパートがあって、
そこの最上階にある食堂のものです。
昔懐かしい大食堂、という感じのところです。
日本だとやはりお子様ランチが懐かしいですね。
耐熱皿もわざわざ買い込みました。
やはり形から入ります。
 
まだ好きなお菓子がもうひとつあるのですが、自分で作ってみてから
発表したいと思います。
 
 
それから、精神衛生上追いつめられるとやることといえば、買い物でしょう。
今日は久しぶりに千駄ヶ谷の友人がやっているアンティーク家具屋で、
イスをひとつ購入しました。
仕事部屋と練習室、チェロ演奏用のイスをいちいち持ち運ぶのに疲れてしまったので。
古くて素敵なものを見つけましたが、仕事部屋は狭くなりました。
これでは部屋の模様替えが必要みたいです。

■2003年1月22日

お詫びです。
私はアップルのPower Mac を普段使っているのですが、今年になってOSを変えました。
OS Xという新しいものですが、使用し始めて一週間たったところで、
システムがクラッシュして、メールの送信、受信のほとんどを失いました。
仕事用の受信に関してはサーバーに残っていたのですが、
一週間分の送信したメールを失いました。
そして皆さんからいただいたファンメールが消えてしまいました。
 
一応、復旧しようといろいろトライしてみようとは思うのですが、
なにせ新しいOSで、何をどうしたらいいのかがわからない状態です。
UNIXを勉強する気もありませんし...
しかもアップルに電話しても、3日間電話がつながりません。
ひどいサポートサービスです。
 
メールを送っていただいた方で、もし再送しても構わないというかた、
お願いいたします。
特に下記の質問の件で、いろいろ沢山いただいているのに、大変申しわけ有りません。

■2003年1月17日

質問です。
皆さんが参加出来る掲示板を設定して欲しい方は、どのくらいいますでしょうか?
掲示板は私が管理しきれるかどうか、という懸念があるため迷っているのですが.....
人数が多ければ、考えてみたいと思いますので、メールにてお知らせください。

■2003年1月16日

2003年、今年もよろしくお願いします。
本日復活しました。
いや、本当は復活しているわけではなくて、これはイタリアのスタジオで
書いています。
皆さんはとっくにお仕事を始めて、いつもの調子に戻っていることでしょう。
 
いや、もちろん私も1月4日からイタリア、ナポリでレコーディングエンジニアの
仕事をしていました。
年末はパリで少しだけ休んで、それからナポリに飛んだのですが、
いやはや実に大変な思いをしました。
 
今年のパリは暖かく、マフラー、手袋も必要を感じないほどだったのでが、
ナポリに飛ぶ日に雪が降りました。
パリで見る始めての雪は、私をシャルルドゴール空港の滑走路に止まった飛行機の
中に7時間缶詰にし、空港会社が用意したホテルに着いたのが深夜12時近く。
しかもこんな形で見ることになるとは、と感嘆するユーロディズニー、
そしてその隣接するホテル。
空港から40分以上かかった移動は、車の取りあいというか、
実に手際の悪いピストン輸送となり、運転手と口論する姿があちこちにありました。
空港内もキャンセルされた乗客でパニック状態だったり、レストランは何処も
長蛇の列だったり。
ユーロディズニーのホテルは、チェックインカウンターから部屋まで遠く、
しかも凍った雪の上を大きなスーツケースを引きずり、途方にくれました。
ホテルのレストラン、売店はとうに閉店し、安ホテルの部屋には、
もちろん飲み水もなし。
つまり滑走路上の機内で食べたものが唯一の食事となり、簡単にシャワーを浴びて
4時間後にはロビーに集合、朝8時発といわれていた飛行機の期待を胸に、
またシャルルドゴールに戻ったのでした。
 
次の日ナポリに着いたのは3時間遅れ。
到着しただけでもまし、という感じで、着陸したときはみんな拍手喝采でした。
あまり悪口を言わないと約束した私ですが、今回は新年早々書いてしまいます。
AZ航空。
一昨年、テレビロケの仕事でマルタ島から帰国するのも、丸1日+27時間という
前歴を持っているのも、AZ航空です。
縁がないのでしょうかねぇ.....
今回ナポリ行きの飛行機には、ほとんどの乗客がイタリア人だったせいもあってか、
最終的に大変な状況になると、イタリア語でしかアナウンスしてくれないし、
日本人的におとなしくしていると、何も情報がもらえない。
だからイタリア人達のマンマミーヤという言葉と、その前後の言葉で判断したりします。
人数なんて数えていませんから、下手をすると空港に置き去りにされたかもしれず、
本当に大変な思いをしました。
その疲れがずーっと今日の最終日まで残っていて、いまではほとんど声が出ない状態です。


さて、ここからはローマのスタジオで書いていますが、明日の日本へ帰国する
飛行機がちょっと心配だったりします。
帰れるかなぁ、と。
この、新年早々の仕事は自分のものではないので、帰国早々、私は新しいCD製作に
入らなければなりません。
パリ→ナポリ→ローマとたくさんの人出会い、美しい景色を見て、大変な思いもして、
おなか一杯おいしいイタリア料理を食べ、それらのものがすべて曲の一部となっています。
出来れば太った分はキャンセルしたいですけれど.....
 
ローマでは、移動のごたごた+夜遅くまでのスタジオ仕事+食べ過ぎ+ナポリでの
大嵐+列車での移動.....等々の疲れから、まったく観光する気もなく、
スタジオに少し様子を見に来ただけでホテルに戻りました。
ホテルはいつもパンテオンの裏にある、普通のホテルです。
パンテオンは、ローマでも一番好きな場所かもしれません。
ローマ滞在中はずーっと雨でしたが、それでも1時間ほど傘をさしながら散歩しました。
人がすれ違える程度の細い小道が続く石畳、昔そのままと思える年代を感じさせる建物、
たたずまい、静けさ。
ちょっと遠近法を間違えたかと思うほどの、ライティングで浮かび上がった
大きなパンテオン。その前の広場に立つと、映画のワンシーンに
紛れ込んだような気がします。
疲れているし、とても寒い雨で躊躇しましたが、散歩してよかったひとときでした。
 
散歩の後はもちろんカフェでコーヒーを。
以前、シチリアの時にお世話になったコーディネーターの人から、
珍しいコーヒーが飲めるといわれていたのですが、
それがパンテオンの近くだというので行ってきました。
普通のエスプレッソコーヒー(砂糖入り)なのですが、
コーヒーの泡が1cmくらいあるのです。
カフェオレでしたらわかりますけれど、コーヒーの泡というところがミソで、
この店くらいだそうです。
実際、コーヒーマシーンは普段と逆の方向を向いており、抽出しているところを見せません。
囲いもありますし、企業秘密だそうです。
テレビロケでも撮影させないそうですし.....
ナポリに住む人から聞いたのですが、イタリアは南に行くほどコーヒーが濃くなるそうです。
それゆえ彼は北のコーヒーは薄くて飲めないといいます。
パリから来ると充分、という感じはするんですけれどね。
 

日付は変わって、10月9日、エールフランスAF276の機内です。
AZ航空。
やっぱりでした。
ローマ空港でチケットの発券もすんでいて、あとボーディングまで15分というときに、
フライトがキャンセルされました。
またしても説明なし。
覚えたてのイタリア語、parisのことをパリジというイタリア語を小耳にはさんで、
フライトキャンセルを知り、フライト変更をエールフランスに。
これ以上はご想像にお任せしますが、いつも助けられるのは何故かエールフランス。
今回はラッキーなことに、パリの空港でジェット燃料給油会社のストがあって、
晴れて機上の人となれたわけですけれど.....
ローマの空港ではボーディングパスを受け取った安心感から、
パスタとか唐辛子とかお土産屋さんで
食材を買い込んでしまいました。
50センチもあるパスタをビニール袋からはみ出させて空港内をうろうろしている私は、
ちょっとみっともなかったです。
 
いろんなことで国柄をあらわす出来事に遭遇しますが、
イタリアはいい国なんですけれど、忍耐力をとても問われる感じがします。
いや、忍耐と考えていけないのでしょう。
私は楽器を持って飛行機に乗るときは、隣の座席を楽器用に購入するわけですが、
これにも各航空会社の対応が違って、お国柄なのかなぁと思ったりします。
 

硬いイメージはBA。
ボーディングでは係員が私の楽器を先に機内へ持ちこんでしまって、
あとから私が搭乗すると、縄で座席にぐるぐる巻きにされています。
たぶん、楽器をキャビンに入れるのが嫌いなんでしょうね。
もともと離着陸のときに、荷物がちょっとでも規定外のところにあると
注意される航空会社ですから。
私が好きなAFは、座席は狭いですが比較的自由で、何か言われたためしがありません。
いつもピンチのときに助けられています。
 
NWはマイレージが異常にたまるのですが、結局「使えない」ことがほとんどです。
お友達エアラインのALでマイレージ使ったりするんですけれど、なんか変ですよね。
昔よりはよくいなったとはいえ、やっぱりサービスはね.....?
VSはロンドンに行くとき使いますが、乗るたびに誰か必ず顔見知りのクルーがいて、
時間をもてあますことがありません。
コックピットに入れていただいたこともあります。
御飯もとても美味しい。
先日乗った最新機種はビデオプログラムが50本くらいあって、選ぶのに困りました。
 
日本の航空会社はあまり乗る機会がないのですが、NHはナチュラルな感じがして好きです。
パーソナルビジネス机が大変居心地がよくていいです。
JLはチェロを機内に持ちこむたびに(発券の段階)、いろいろ問題が出るので
好きではないです。
この航空会社は音楽家を運んだことがないのかなぁと、寂しい気持ちになりますから。
もっともアメリカの航空会社には、パスポートを持たないやつには席を売らない、
というのもありますけれど。
IBは日本とスペインの直行便をやめてしまったので、寂しい限りです。
私が初めて海外一人旅をしたのが、南周りのIB航空でした。
 
SRは好きですが、「ヨーヨーマさんはファースト2座席でよく乗られていますよ」と
機内でいわれました。ほっといてください。
QFには仕事での搭乗はないのですが、とても好きですね。
スチュワートさんがいい感じなのです。(水上飛行機会社がもとなので男の人が多い)
KMは搭乗時にチェロが問題となり、降ろされそうになりました。
もう乗りたくない.....
 
こうやって書いていると、名前も思い出せない小さなチャーター会社まで、
本当にたくさんの飛行機に乗っています。
エジプト、ポーランド、チェコ、メキシコ、アメリカの中の小さな航空会社、
プライベートで乗ったものまでいれると、たぶん6割くらいの会社は乗ったことが
あるのではないでしょうか.....
と思ってネットで調べたら、航空会社の数のすごいこと。1〜2割と訂正させてもらいます。
とても全部を載せられないのでごく一部を書き出してみました。
ご参考まで。

 
OZ アシアナ航空
AA アメリカン航空
AZ アリタリア航空
IB イベリア航空
VS ヴァージン・アトランティック航空
RG ヴァリグ・ブラジル航空
AI エアー・インディア航空
BA 英国航空
AF エール・フランス
KM マルタエア
MS エジプト航空
OS オーストリア航空
OA オリンピック航空
CA カナディアン航空
QF カンタス航空
CX キャセイ・パシフィツク航空
AL ALMオランダ航空 KLM
CC コンチネンタル・ミクロネシア航空
SQ シンガポール航空
SR スイス航空
SK スカンジナビア航空
TG タイ国際航空
KE 大韓航空
CI 中華航空
CA 中国国際航空
DL デルタ航空
JD 日本エアシステム
JL 日本航空
NH 全日空
NZ ニュージーランド航空
NW ノースウェスト航空
PR フィリピン航空ン
MH マレーシア航空
UA ユナイテッド航空
LH ルフトハンザ・ドイツ航空
 
飛行機の話が続きますが、今まで一番心細かった体験は、もう10年以上前になります。
アルバムsouthboundのレコーディングをパリでやっていたとき、
ジャケット撮影をエジプトで行うことになりました。
パリの旅行代理店で格安チケットを購入して、その日空港に着いてみると、
まず、そのフライトが存在しない。
シャルルドゴールではなくオルリーだというのです。
仕方なくバスで向かってみると、やはり私のチケットにあるフライトが存在しない。
どうしたものかと空港の普段入れない、航空会社のオフィス部屋が
集まっているところを探し回り、日曜日なのにラッキーなことに開いていた
その航空会社に喋れない英語で説明すると、夜8時過ぎのフライトに乗れるという.....
約10時間、空港で待ちました。
さて、夜になってチェックインカウンターに行くと、何故入国ヴィザを
持っていないのだと、また一悶着。
(到着した空港で取得できることになっている)
カイロ到着が深夜1時半過ぎ予定とのこと。
ミストトラベル(エジプトの国営旅行会社でこの会社しかない)の担当の人が、
最初の予定から考えると
12時間以上経ったそんな深夜まで私を待っていてくれるのかも、心配でした。
 
飛び立って3時間位すると、英語で何かの説明が簡単にあり、着陸しました。
何処の国かは最後まで明かされませんでしたが、夏の暑い夜に滑走路の
真ん中に止まって、なんと野宿。
せめて空港ロビーに行きたかったのですが、どうもそういう
簡単な状況ではなさそうでした。
ドアを開けっ放しにした状態とはいえ、エアコンの切れたキャビンは
寝られたものではありませんでした。
 
早朝エジプトに着いてからすぐ、撮影になりました。
あの頃は湾岸戦争1ヶ月前という結構緊張感のある時でしたが、
撮影自体も朝から夕日が沈むまで、とてもあわただしいものでした。
ピラミッドの横でチェロとシルエットになっている写真は、「日が沈む!!」と
撮影スタッフ全員が全速力で走って撮った写真です。
わずか3カットしか撮れなかったように覚えています。
 
 
 
今は15日の夜です。
寒いですね。
東京は久しぶりに温度がマイナスになっています。
家があまりにも寒いので、スープを作りました。
コンソメスープのもとを買い求めに行ったときに、昨今の牛問題で
どうしたものかなぁ、と迷っていたら、ちゃんとあるのですね、
オーガニック野菜コンソメ。
スイスからの輸入物でしたけれど、味はやはりちょっと物足りないかな、
というか出汁の元の濃い部分、うまみ成分みたいなところにパンチがあれば、
美味しいのですけれど。
セロリと人参の野菜スープです。
久しぶりに料理をしたら止まらなくなってしまって、次はパスタを。
夜中の12時過ぎに作るものではない、というのはよくわかっているんですけれどね.....
ローマの空港で買った大きなペンネ、唐辛子、キノコ数種をこんがりするまで焼いて、あと牛肉の赤身を少々。
炭水化物は太る、というのをわかってはいるのですけれどやめられない。
友人から店を出せるといわれているほどです。
ブロッコリーも買ったので、明日はブロッコリー、セロリ、キノコのペンネでしょう。
セロリは嫌いですか?

何だかつまらない話をたくさん書いてしまいました。
ところで、旅行カバンがパリから着くのに、5日もかかってしまいました。
パリの空港が未だに大混乱しているらしくて、数千個の荷物が残っているらしい、
とも聞いています。
やはりあの4日の大雪の影響でしょうか。

■2002年12月29日

今年一年、どんな年でしたでしょうか?
来年もまた、よろしくお願いします。
 
4月頃に新しいCDをリリースして、また6月頃から
コンサートツアーを計画しています。
2003年の東京でのコンサートは、サントリー大ホールです。
楽しみにしていてください。
 
それではまた、2003年にお目にかかりましょう。

■2002年12月26日

NHKアナウンサーの黒崎めぐみさんからメールが来て、写真の掲載許可をいただきました。
では早速。
彼女とは芸術劇場という番組でご一緒させていただきました。
大変頭の回転の速い才女、そして美人。
写真的には両手に華が、正解だったかなぁ...

実はテレビ局というのは、普段仕事しているレコーディングスタジオと
雰囲気がだいぶ違っていて、私は結構緊張します。
自分がその進行をコントロール出来ないことも、一因でしょう。(
たくさんの人が働いていますし)
私の場合、番組収録では生放送が好きです。もしくは生収録。
収録の場合、例えば自分以外の原因でもう一度、もう一度、と繰り返すにうちに
今度は自分の失敗があったりと、あんまりいいことがありません。
何度も弾くと演奏にも飽きが来ますしね...
本当はこわいですけれど、やはりコンサートのように一回キリの演奏、
おしゃべりのほうが、そこに働くみんなの緊張感がいいものを
作り出されるような気がします。
 
生放送の時は時間の区切りがとても重要になるのですが、
時々自分でもすごいなぁ、と思うのが、その時間に合わせて演奏出来るのです。
ちょうどアナウンサーや司会者が、時間に合わせて番組を仕切れるように。
「公園通りで会いましょう」の放送でも、最後の即興演奏は演奏中に
「あと何分」というカンペを見ながらの演奏でした。
私と同じように、いやそれ以上に、寺井さんも同じ事が出来て、
それもあうんの呼吸というかメロディの中でわかってしまうのです。
そんな意味でも先日の共演は、なかなかすごかったなぁ、と私自身思っています。

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■2002年12月25日

クリスマスイブに仕事している人、とても素敵です。
そして私を含め、大好きです。
人々が浮かれ楽しんでいるということは、その人達にサービスを提供している人達が
必ずいるわけで、とても親近感が湧きます。
私はどちらかというと、そういう側にいたいと思います。
スタジオに行く途中、渋谷東急本店横のスターバックスに寄りながら、
そんなこと考えていました。
ある人は会社で原稿を書き、そしてそのファイルが壊れたと泣いていたり、
ある人は映像の編集で会社にそのままお泊まりだし、深夜とはいえ、
家に帰ってこられた私はラッキーかもしれません。
でも明日もスタジオだなぁ...
 
先日の「公園通りで会いましょう」というNHK番組、偶然観たという人が
たくさんまわりにいました。
みんなたまたまテレビをつけたら私が映っていた、という人達ばかりで、
やはり呼ばれているのでしょうか?
不思議なものです。
 
共演をしたジャズヴァイオリニストの寺井尚子さん、素敵な人でした。
私は人をみるとき、何かひとつに打ち込んでいる人は、やはり尊敬するし
素敵だなぁと感じます。
多才な人はたくさんいて、例えばミュージシャンであっても、
音楽も司会もバラエティでも、と多岐にわたって活躍する人がいたりしますが、
どちらかというとそういう人よりも、自分の専門分野に命かけている人が、
素敵に感じます。
ヴァイオリニストはたくさんいますが、ちゃんとジャズを出来る人はなかなかいなくて、
先日共演させていただいて、あぁ彼女は本物なんだなぁ、と強く思いました。
 
番組の最後に寺井さんと私とで即興演奏があったのですが、
全くの打合せなしで、演奏しました。
もちろんそれまでに音合わせとかカメラリハーサルで弾いていますが、
いつも違ったものが出来ていましたから。
音楽は会話に似ています。
言葉遣いとかイントネーションとか、早口、無口、何を喋りたいのかとか、
そういうもの全て同じといっていいと思います。
私がフランス語を喋れなくても、パリでレコーディングの仕事を出来るのは、
西洋音楽という共通言語があるからで、本当に息のあったミュージシャン達だと、
普通の会話も必要性を感じなくなるときさえあります。
もし私が伝統的日本音楽しか出来なかったりすると、少し会話が難しいかもしれません。
東京の私が津軽弁を難しいと思うように。
 
普通の会話と同じように、話がはずむ人、そうでない人。
音楽でも同じようなことが当てはまります。
音楽での会話ではありませんでしたが、番組進行のNHKアナウンサー、
黒崎めぐみさんも以前にもお仕事をさせていただいていますが、大変話しやすい方でした。
まだ黒崎さんには写真の許可を取っていないので、とりあえず許可をもらった
寺井さんとのツーショット、載っけてみます。
いやぁ美人でうまいとくれば、売れますよね〜。
羨ましい。
私はなんだか、にやけています?

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