Motel Chronicles


■2002年11月13日

また、だいぶ時間が経ってしまいました。
 
少しだけこのページの機能を変えてみました。
画像のたくさんはいっているページはだいぶ重いと思うのですが、
まだ皆さんからひとつも苦情が来ていないので、このまま進めさせていただきます。
それほどネット環境が完備されつつあるとはあまり思いませんが....
 
先日、「ゆず」というグループの新曲をアレンジしたが、その縁で彼らの
プロモーションビデオにも出演させていただいた。
帰国早々寒い中、収録を鎌倉にて。(いや、あの頃の日本は寒かった...)
その時のストリングスカルテットのメンバーは、芸術音楽大学の現役学生。
そう、18歳から21歳の彼らを目の前にして、とても複雑な気持ち。
私が芸大生になったころは、まだ生まれていないか、生まれたばかりの若者達。
 
私が仕事を始めた頃、いや、高校生のころから普通大学のオーケストラ部などに
エキストラとしてお小遣いをもらっていたころからいつも、「若いね〜!!」と
感嘆されていたものだけれど、今の私が驚く立場となっている。
本当に複雑な気持ち。
私があの年頃に、今の自分が知っていることを知っていれば、体験していれば、
どんなに自分が変わっていただろうかと。
彼ら若者を見ていると、なんだかお節介にも教えてみたくなる。
昨年、プエルトリコの音楽学生達を前にしても、同じ気持ちになったのを思い出す。
「教師」というのは、そういう情熱によって支えられているのかな、とも。
 
ただ、あの頃には決して戻りたいとは思わない。
これからの時間が増えるのなら、それはそれでうれしいけれど、
たぶん、そのぶん怠けるから。
〆切みたいなものかな。
 
写真を使う許可をもらうのを忘れたので、何となく雰囲気がわかる程度に。
くれぐれも写真のダウンロードをしないように。



捜し物は案外、自分の近くにあるのかもしれません。
もしくは「すごい」と思っていることも、時間の経過や自分の成長によって、
まったく違う結果になっていたり。
でも、探し続けなければ見つからないわけで.....

■2002年11月02日

だいぶ時間が経ってしまいました。
約一ヶ月、何をしていたかというと、これを書いている今はまだ日本ではありません。
少し勉強とネタ探しで、ロンドンにいます。
来年またレコーディングにこれるように、とも。
ちょっと帰りが遅くなっているので、とりあえずこのページだけ、更新してみました。
 
最初は寒いと思っていたロンドンですが、気候に慣れたのか、毎日動き回っているせいか、
コートなしで外出することもあります。
ただ、こうやって仕事以外で(少しは仕事らしきものはしていますが)
ゆっくりと滞在することは初めてで、10回近く来ているはずなのに、
街の場所位置関係を知ったのは、
今回が初めて。
それほど方向知らずというか、ハロッズが何処にあるのかも知りませんでした。
普段乗らない地下鉄とかバスを使って、やっと街を見ているという感じです。
 
さて、質問のメールもたくさんいただいたり、いろいろ更新しなければ
いけないことがあるのですが、ひとりでやるにはちょっと限界を感じ始めています。
特に英語のページを作りながら、ほとんど更新していないのは、心苦しい限り。
また、自慢も説教くさい話も、なるべく避けようとしているこのMotel Chroniclesですが、
でも、気をつけないとすぐに、気の抜けた文章となっていきますし.....
更新は頻繁にしたいけれど、ただの日記にもなりたくない気持ちも強い。
(そういう人、多いですよね)
自分自身で運営するこのようなホームページは、なんと難しいことかと、
悩み始めている今日この頃。
もちろん、やめませんけれど.....
 
いただいているメールの中で気になったことを。
11月のコンサートの場所がわからない、というのがありました。
所沢市民文化センター ミューズ マーキーホールというところです。
 
それでは日本に戻ったら、またお会いしましょう。
東京はロンドンより寒いと聞いています。
みなさん、お身体ご自愛ください。

■2002年10月07日

料理と恋愛。

先日、よく行く美味しい中華料理のお店でのこと。
区役所の近くの、中国人がやっているちいさなお店。
庶民的で素っ気なく深夜までの営業、そして適当に安くてよく行っている。
特に珍しい中国野菜が豊富で、いちいち一緒に行く友人にこれは何?と
質問攻めをしながら、かきソースのキノコと焼きアサリとか、とうみょうの炒め物とか、
牛肉の細切り炒め(名前は忘れたが中国版三つ葉が美味)、ワンタン等々をたいらげた。
今思い出しても、またすぐに食べに行きたくなる。
 
昼から何も食べていなかったので、出てくるもの全てを、
涙が出るほど美味しくいただいた。
そして最後に杏仁豆腐。
ここのは少し変わっていて、木綿豆腐という感じが強い。
しかし、今までの油っぽい感じを(決して油っぽくないのだが)すーっと消してくれる。
それは見事なほど。
友人と杏仁豆腐を食べながら、何が美味しかった?と話し始めたとき、
私の頭の中には今食べている杏仁豆腐以外が、既にもうないのである。
新しい料理が運ばれ、それを食べるたびに感動し、そして最後のデザートに
たどり着いたとき、ぜーんぶ忘れているのだ。
 
美味しい料理は本当に幸せな気持ちを与えてくれる。
その感覚が少しだけ、恋愛の甘美なものに似ているような気もする。
そしてその素晴らしい感覚達は、瞬時に通り過ぎていく。
記憶として残るのはもちろんだが、それはもちろん現実ではない。
いくらその時の美味しい料理を思い出したとしても、本物を食べた瞬間の感覚は、
その時のものでしかない。
音楽も恋愛もそうなのである。
 
だから何度も経験したくなるのだ。
その瞬間しかその経験を出来ないから。
なんと素晴らしいことだろう。
 
また、過去にいかにいい人であっても、いい思い出があろうとも、
おすましの最後の一口でゆずの皮を食べてしまったら、おしまいである。
何かひとつが崩れると、全てがご破算。
あばたもえくぼに見えていたものがそうではなくなった瞬間、
その本質が問われ始める。
その本質がしっかりしていれば、何も変わらないのだが...
 
逆にだからこそ面白い、といういいかたも出来る。
スリリングであり情熱を傾けられる「瞬間」であるのだと思う。
音楽を作り続けていく上で、一番の苦労ではあるけれど、それが一番の幸せなのだ。
苦労が多いほどその後に来る幸福は、さらに大きい。
(それをわかっていながらサボるのだけれど)
 
別れは出会いの始まり、なんて陳腐な表現だが、料理も恋愛も音楽もその瞬間から
それを失い始めているし、言い換えれば生まれた瞬間、死に向かって進み始めるのだ。
だからこそ、こういう無形のものに対して、そしてそれを創る人、出会う人、
それらを受け取ってくれる人、全ては私を豊かにし、またそれがまわりを豊かにする。
 
だが最近は、本質を問わずにブランドと値段だけで判断する人達。
それになびく物作りの風潮。
ものを創る側として、いつかしっぺ返しが来ないよう逆風に向こうとも、
頑張るしかない。
 
 
話が逸れるが、食べ物を題材にした映画はたくさんある。
私のお気に入りは「バベットの晩餐」。
単行本でも出版されているが、映画の方が断然面白い。
古い映画だが、料理が人の心を溶かしていくさまがとても美しく、
私の音楽もそうありたいと観るたびに願う。
大きな感動があるわけでもなく、結末も何一つ盛り上がらずに終わるのだが、
何故か涙を誘う。
こんな気持ちを持つもの造り(サービス)は、もう流行らないのだろうか.....
興味のある人は是非。
 

さて、今年の12月に生まれて初めて、ディナーショーをやります。
あぁなんだかディナーショーなんて恥ずかしい。
そう、ディナー&コンサートと言うらしい...
場所はフォーシーズンズホテル椿山荘で、12月20日金曜日、料金は\28,000-。
値段はちと高いですが、私自身フォーシーズンズホテルで出来るなんて、
今から非常に楽しみにしています。
なんといってもとても素敵なところですから。
お問い合わせ、予約はこちらまでどうぞ。

溝口肇 クリスマスディナー&コンサート
2002年12月20日金曜日 フォーシーズンズホテル椿山荘東京ボールルーム
受付18:30より 19:00〜コンサート(自由席)
カクテル20:00〜 20:40〜ディナー(指定席)
料金 税金等全て込みで\28,000-
料理 クリスマススペシャルディナーコース
飲物 ワインを中心としたフリードリンク
ご予約・お問い合わせ
フォーシーズンズホテル椿山荘東京
コンファレンスサービス課 03-3943-0429
 
最初にコンサートを楽しんでいただいて、その後にフルコースのディナー。
初めてなので何をしていいのか?という感じですが、どうもディナー後にも
トークがあるらしく、違った溝口肇を楽しんでいただけるのではないかと、
スタッフからのコメント。
 
 
お知らせが少し遅くなったけれど、11月15日金曜日、所沢市民文化センター
ミューズマーキーホールという大変綺麗なコンサート会場で、コンサートを行います。
今年最後の大きなコンサートです。
是非いらしてください。
お問い合わせはこちらまで。
溝口肇CONCERT2002 Espace2(エスパス)
2002年11月15日金曜日 18:30開場19:00開演
ミューズチケットカウンター 042-998-7777
チケットぴあ 03-5237-9999
CNプレイガイド 03-5802-9999
 
 
ドラマ「やんパパ」のマスタリング作業をしながらのページ更新。
楽しんでいただけたでしょうか?
どんなスタジオかというと、こんな感じ。
ソニースタジオ地下2階の窓もない、8畳少しの小さなところです。
背中を向けているのは、エンジニアの内藤氏。
発売は11月20日、ソニーレコードインターナショナルからです。

■2002年10月02日

買い物運。

相変わらず買い物運のない私。
数年前から使い続けたプリンターを買い換えようと、大型量販店へ。
エプソンカラリオの一番最初モデルを使い続けたので、そのカラリオを買いにいったのだが、
どうしても、そう、どうしてもデザインが許せなくて、違うメーカーを選ぶ。
性能は落ちるのはわかっているのだが...

そうして家に帰ってきたときに、エプソンの新機種発表が。
エプソンを選ばなかっただけよかったが、それにしても運の悪いこと。
いつものことだが、洗車した途端に雨が降る、そんな感じだろうか.....
  
昨日から中京テレビの番組「ニュースプラス 1」、私が作った新しいオープニングテーマ
「帽子と太陽と」が流れ始めました。
長く皆さんに愛されることを祈ります。
中京テレビのホームページにインタビューページがあります。
よかったらどうぞ。
http://plus1.ctv.co.jp/plus1_song/

■2002年9月28日

いきなり秋。

曜日と関係なく仕事をする私にとって、それでも週末の土曜日と日曜日は、
街の雰囲気とか仕事の電話がなかったりと、何となくわかるもの。
それにしても、土曜日の来るのがなんと早いものだろうか。
会社勤めの人達は週末は楽しいと思うけれど、私にとってはあまり関係がない。
でも、仕事をたくさんやってもやらなくても、週末はやってきて、それが本当に早い。
今日ももう土曜日が終わろうとしているけれど、明日になれば資源ごみの
分別用ラックが街中に配られて、月曜日の朝には瓶と缶、
そして段ボール類を出さなければいけない。
黄色と青色のラックがごみ収集所に置かれるのを見るたびに、また一週間が...
あと3ヶ月で一年が終わるかと思うと、末恐ろしい。
 
下の写真の猫の特技をひとつ。
小さい頃の食生活=人間の食生活のせいか、ヨーグルトが大好き。
私の朝ご飯はよく、ヨーグルト+シリアルを食べるが、ヨーグルトの容器を開けた瞬間、
私の横に猫はいる。
それを判断するものが、音なのか匂いなのかは未だにわからないが、
この俊敏さには感嘆する。
この猫はどちらかというと、つっこみよりボケタイプの性格なのだが...
それで彼女は、食べ終わったお皿の残っているヨーグルトをもらえるまで、
じーっと私を見つめ続ける。
そのプレッシャーに耐えながらの、朝食である。
 
9月16日の写真には、家の外階段でくつろぐ野良猫も入っています。
彼はこの日は5時間、ここに滞在。

いよいよTBSドラマ「やんパパ」が始まります。

■2002年9月16日

すっかり忙しくなったので、写真で誤魔化します。すみません。
ここ2週間の猫です。
そして...
2月にホームページを新しくしてからのヒット数が、50,000を今日越えました。
現在、50,002です。ありがとうございます。

■2002年9月09日

プレゼント当選者発表です。
佐賀県 松隈さま
兵庫県 林さま
おめでとうございます。今回は約200分の2の確率でした。
品物の到着を楽しみにお待ちください。
はずれたかた、ごめんなさい。
また、機会を作ります。
自主運営のホームページにしては、サービスがいいのではないかと、自負しております。
これからも応援、よろしくお願いします。