Motel Chronicles


■2005年10月16日

日立でのコンサートでした。
行きは首都高速を抜けるだけで2時間かかりました。
土曜日のコンサートのための移動はなかなか大変です。
常磐道を一生懸命行きます。
私は鉄塔フェチ(?)で良く写真を撮ります。
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日立市小平会館は古いですが、なかなか響きのいいホールでした。
また、リハーサル風景です。
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日本で2番目に古いといわれるピアノ、ベーゼンドルファーも
大変素晴らしいものでした。
エクストラ鍵盤が普通と同じ白鍵盤です。
私はこのタイプ、初めて見ました。
ペダルも2本です。
インペリアルですから非常に大きいのですが、全体的に華奢な作りで好感が持てます。
蓋の板厚など今のモデルでは考えられないほど薄いですし、キャスターも小さい。
好きです、これ。
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サイン会でもいろいろな人とお会い出来て、楽しかったです。
特にちーちゃんの先生、お声をかけていただいてありがとうございました。

でも日帰りは大変です。
特に自分で車を運転していく距離のところは、帰りがなにかちょっと
物悲しいものもあります。
コンサートが終わってすぐにサイン会、楽屋に戻って息つく暇もなく
退出準備です。
会館の閉館時間が迫っていますし...
車の運転席に座るとぽつんとひとりになって、はぁ、とため息。(笑)
顔を洗う時間もありません...
うちのマネージャーはあと1分というタイミングで、特急に乗れたそうです。
本当にバタバタしています。

この日の夜は大雨でした。
常磐道もそれは凄まじい雨で、数メートル先の車線さえ何も見えない状態です。
そんな中を3時間弱とゆっくり帰ってきました。
こういう時はサービスエリアがせめてもの贅沢であります。
ピアニストの紺野さんも車でしたので、SAでささやかな夕食をとりました。
少し前に高崎かどこかの帰り道、サービスエリアでお土産を物色していたときに
「今日のコンサートは良かったです〜」と声をかけられたことがありますが、
ちょっと恥ずかしいです。
今回はサービスエリアでは納豆(大好物)をたくさん買いました。
さすがにこの姿だけは見せたくありません。
夕食はチーズ串カツ1本を車内でいただきました。
すごくボリュームがあって....

サービスエリアといえば成田からの帰り、必ずよってラーメンを
食べるところがあります。
ラーメン、好きですけれど、食べ比べとかはしたことはありません。
特にごひいきのところはありませんけれど、海外帰りのせいもありますが、
ここのは一番美味しいとも思います。

日立の話に戻りますが、すごく美しい景色がありました。
今回は何故かどうしても海が見たいという気持ちがあって、カーナビにも
出てこないくらいの小さな道を走っていって、素敵な場所を見つけました。
そこでデートしている二人がちょっと羨ましかったです。
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■2005年10月13日

すっかり秋ですね。
北海道からの帰り道、羽田空港からいつも通る首都高の景色が好きです。
特に夕暮れが一番美しくて、思わず写真を撮りました。
以前のページにもここの写真を載せていた記憶があります。
そういえば買ったばかりのデジカメを壊してしまいました。
私は最近では手ぶれ防止のためのジャイロ機構が入った、パナソニックが
気にいっています。
悔しいのでもうちょっとバージョンアップしたものにしました。
カメラは大きくなりましたが、おかげでちょっとワイドに写るようになりました。
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そう、先日は北海道札幌きたらホールでのコンサートでした。
その前は前橋でのコンサートでした。
それぞれいいホールでしたね。
前橋のホールはリハーサルの時は響きがいいなぁと思っていたのですが、
お客さんが入るとだいぶ音が変わってしまいました。
きたらホールはリハーサルの時はちょっと自分の音が聞こえにくい
ステージかな、と考えていたのですが、会場にお客さんが入ったら
ちょうどいい響きに落ち着いて、演奏しやすかったです。
それぞれお客さんも素晴らしかったです。

前橋は日帰りです。
昨今予算の関係か日帰りが多いです。
名古屋はもちろん、最近では大阪も日帰りの可能性があります。
人によっては北海道さえ日帰りといいますから、すごいですね。
地元のおいしいお酒とか食べ物を食べられないなんて、ちょっと寂しい限り
ですけれど...
さて、北海道の夜の打ち上げは、ありきたりではありますがジンギスカン。
久しぶりに食べましたが全然臭みもなく、美味しかったです。
ちょっと珍しく飲み過ぎてしまいましたけれど...
こういう写真はどうかと思いますが、ただの酔っぱらいおやじ二人の図@ラム亭です。
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私も真っ赤になって、いい感じに出来上がっております。
すみません。
札幌ではだるまというジンギスカン屋さんが有名らしいですが、みんなでゆっくりと
ワイワイやりたかったのでラム亭です。
ゆっくり食べられたので、とてもいい時間が過ごせました。

コンサートの模様の写真はあまり公開しないのですが、今日は特別に。
今回のツアーでのピアニストは古川初穂氏と紺野紗衣さん、ふたりです。
前橋のコンサートのピアニストは紺野さん、北海道は古川氏です。
ちなみに今週の日立でのコンサートは紺野さんです。
まずは前橋のコンサートの時のリハーサル風景。
 
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次は北海道です。
 
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最近、ラジオのパーソナリティもとても美しい人、かっこいい人が増えていて、
私もまったく負けております。
うかうかしていられないのですが、こればっかりはしょうがないです...
T-FMのサテライトとしてオープンした日本橋越後屋スタジオ。
そのオープニングゲストとして出演させていただきました。
なかなか渋い外観でもありますし、スタジオ自体はオープンとなっていて
そのまわりにはもちろんお客さんが立ち止まれるスペース、その後ろには
おにぎりとかお味噌汁一丁と、かけ声が飛ぶなかなか庶民的なカフェがあります。
不思議な空間でありました。
 
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ゲストは何人か出演していたのですが、私の前がなんと鈴木あみちゃん。
かわいかったですね〜。
あぁ芸能人だぁ〜、となんだかよだれが出てしまいます。
特別ファンでもないのですが、ファン心理なんてこんなものでしょうか...
お客側から見るだけで、ご挨拶も出来ませんでしたけれど...
私のあとが杏里さん。
不思議なもので音楽的には近いはずなのですが、初めてお目にかかりました。
大変奇麗な方です。
そしてこの番組のパーソナリティがアンナさんですが、まぁこのかたも奇麗。
困ってしまいます。(何が?)
大変おしゃべりのしやすい方でした。
才能+美貌を得た人はすごいです、やっぱり...
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北海道でもコンサートの次の日にラジオに生出演させていただきました。
パーソナリティはグッチーさん。
あのグッチ何とかさんではありませんよ。
元モデルらしく、しかも声がいい。
もちろんかっこいい、頭小さい。
いいなぁ。
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写真載せてみて思ったのですが、この二人のパーソナリティが同じ番組をやっていたら、
なんだか濃すぎちゃってすごいですよね、たぶん。
なんだかラジオだけではもったいないなぁという方々でした。


高島さんと軽部さんがやっている目覚ましクラシックスというコンサートにも
ゲスト出演させていただきました。
もうひと方のゲストである岡本真夜さん、よくご一緒させてもらっています。
みなとみらいホール、初めて出演しましたが、大変いいコンサートホールでした。
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■2005年10月5日

京都永観堂の御影堂でコンサートをしてきました。
2部制で最初はお坊さんの声明。
これがとても素晴らしくて、出来れば一観客として観ていたかったなぁ、と
外から眺めていました。
私も詳しいことはよくわかりませんが、いつも永観堂に声明をする
20人ほどのお坊さんがいるわけではなく、この日のためにいろいろなお寺から
集まってくるのだと聞きました。
楽屋に使わせていただいた部屋の裏側では、声明の練習をしていたのですが、
漏れ聞こえてくるものは、普通の私たちミュージシャンがやるような
感じと一緒で、とても興味深いものでした。
チャンスがあれば是非。

私のコンサートはというと、ご本尊の真ん前で、まわりには金色の
飾り物がたくさん並んでいます。
私の真上にも何かすごい金色のものがつり下げられていました。
しかもそんな場所で靴を履かせていただきました。
(もちろん養生はしていますけれど)
チェロを弾くには重要な椅子の高さが靴を履いた状態で合わせてあったり、
西洋楽器でもありますので靴を履かないコンサートは、自分でも
とても違和感がありましたから...
永観堂の方々のご理解、本当に感謝しています。
これが紋付袴になるといい感じなのですけれどね。
実はチェロと袴は合わなそうでいて、合うのです。
結構弾きやすいんですよ。
でもひとりでは着ることが出来ませんから、ちょっと準備が大変ですけれど...

御影堂は大変素晴らしく、チェロの響きもとても良かったような気がしました。
たぶん、私の弾いた楽器より建物のほうが古いはずですが、それでもよく
マッチしていたのではと思います。
ただ雨だったのと私がいた一番真ん中までは風が入らずに、
蒸し風呂状態でした。
あれほど蒸し暑いところでチェロを弾いた記憶はありません。
汗で目も開けられず、楽器は私の耳元でミシッと小さな音をたてたりして
気が気ではありませんでした。
400人以上の方が来ていただいて、大盛況ではあったのは本当に
うれしかったですが、もう少しだけでも涼しいか湿気がなければ、
チェロの音ももっと良く響いたのではないかと思います。

ピアニストは紺野紗衣さんです。
今回初めて一緒にやらせていただきました。
彼女は身体に似合わず肉好きです。(笑)
私のコンサート打ち上げ史上初めて、彼女の歓迎も含めて焼き肉屋での
打ち上げとなりました。
韓国風でなかったのでマッコリがなかったのが、ちょい残念でしたが
美味しかったです。
私は基本的に何でも好きで、野菜でも肉、魚等何でも食べます。
今回のコンサートツアーは古川氏と紺野さん、ダブルキャストです。
紺野さんは森山直太朗くんのコンサートには必ず出演しています。
ちなみに古川氏は森山良子さんのコンサートでピアノを
弾いているらしいので、親子対決のなんだか面白い組み合わせに
なってしまいました。

写真を少し載せておきます。
コンサートの模様はこの場所が撮影禁止だったので撮りませんでしたが、
気がつかずに間違えて撮ってしまった一枚で、私の演奏した場所を
ご想像ください。

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実はオープンカーがすごく好きなのです。
出来れば自分の車はオープンでありたいです。
でも楽器を運ぶ関係上どうしてもそれは叶わず、今は大きな頑丈な車に
乗っていますけれど...
10年ほど前にアウディのカブリオレに乗っていました。
同じ時期、故ダイアナ妃も同じものに乗っていて結構感激しましたけれど、
車のデザイン的にはあまり好きなものではありませんでした。
でも楽器を後部座席に乗せられる大きさがあったので、しばらく
所有していました。
幌を下げて乗ると本当に気持ちいいものです。
特に今頃の季節から冬にかけては、ピンと張った空気を体全体に受けながら、
音や匂いやいろんなものを感じながら運転するのは、本当にいいものです。
歩いている速度では感じ得ない、もうひとつの世界がそこにはあります。
きっとオートバイの世界に近いのではないかと、想像もしてしまいます。
(オートバイに乗ったことがないので...)
ヘルメットがない分、オートバイより気持ちいいのかなぁ、とも思います。

先日雑誌でポープンカーの特集を読んでいて、自分にもお金の
余裕があったのならチェロを持たない日に乗るオープンカーが欲しいと、
強く思ってしまいました。
実はアウディの他にももう1台持っていたことがあります。
40歳の誕生日に自分へのプレゼントとして、トライアンフTR-4Aという
1960年代のイギリス製スポーツカーを買いました。
全てが古いです。
でも車のデザインといい運転の感覚といい、私の求めているものが全て
凝縮されているような車でした。
ただ古いが為にいろいろと問題はあって、屋根なしの駐車場に置いていたのですが、
梅雨時にはすぐにブレーキパッドが錆びるし、下手をするとパーキングブレーキも
固まってしまいます。
そうなるとフラットベッドの陸送トラックを呼んで修理工場へ、とそんな
繰り返しでした。
夏場のエンストは日常茶飯事、オーバーヒート、電気系の故障等々数えたら
キリがありません。
雨の日の運転では、雨漏りはたくさんしました。

私は車とか楽器は道具として見ているところがあるので、その役割を
果たせないものには愛情を持つことができないのです。
もちろん最大限のケアはします。
楽器はもちろんのこと、トライアンフも何度もオーバーホールに
近い修理を行って、最後に電気系統の配線を全て新品にしたところで、
車を手放してしまいました。
楽器もそうなのですが、まだ何かある可能性を持っていないとダメに
なってしまうのです。
その楽器の持っているポテンシャルを最大限出してあげようと、
修理、調整をしますが、最終的に完成させて初めて楽器の本来の姿と
対面するわけですが、自分と合わない楽器もしくは音だと思った時は、
空虚感に襲われてしまって終わってしまうのです。
自分の音楽性の進歩や好みの変化にもよりますが、5年ほどのサイクルに
なっているような気がしています。

トライアンフはちょっと複雑ですけれど、それに近いものでした。
屋根付きに入れてあげられないがために故障を起こしてしまったり、
スポークホイールにサビを作ってしまったりと、自分に余裕がない部分にも
許せなかったのだと思います。
すごく好きな車だからこそ、完全な状態にしてあげたかった。
いい状態に置いてあげたかった。
そして車を運転するときに目的地最後まで辿り着けるだろうかとか、
仕事の時間を気にしたりするのが億劫でもありました。
たぶん私自身の問題でもあるでしょう。
もっと余裕があったのならと悔やみます。

もしお金があったのなら、ボディだけを残してあとエンジンや足まわりなど
全部をワンオフで作り直してもいいかなと思うくらい、私には魅力的な車です。
普通に、そして安全に街乗りも楽しめるくらいにも改造をしたかった...
それほどまでに何が魅力なのかというと、やはりデザインでしょうか。
どんなに優れた性能を持っている車でも、デザインがよくなければ
興味がないのです。


車の話ついでに私が一番好きな車は、フランスのシトロエンです。
SM(MSだったかな...)というマセラティのエンジンを積んだ
スポーツカーが一番の夢で、次がDSという大きな車です。
それぞれ40年くらい前の車で、古いフランス映画にはよく見かけます。
現存していても都内で乗るのは大変ですけれど...
シトロエンに憧れて一応BXという小さな車(15年くらい前)とCXという車を
所有したことはあります。
BXは新車でしたが1年目で大きな故障に悩まされて2年目にはほとんど廃車、
CXは立川直樹さんからただで譲り受けたのですが、くれるだけあって
故障がひどかったです。
1年所有している間に運転出来たのは7日間もなかったでしょうか...
あとはずーっと修理工場です。
いつエンストするかわからなかったので、踏切で一時停止は出来ませんでした。
余力で走り抜けるほどのスピードを出しておかないと...
今考えても怖い車でした。

現在のシトロエンはほとんど大衆車になりきっていますし、昔の面影も
ありませんから寂しい限りです。
BXもCXも調子のいい時は、本当に素晴らしいものでした。
200馬力以上のスポーツカーとたった96馬力のBX、2台を所有していた
こともあったのですが、運転の楽しさは断然シトロエンでした。
それとシートの出来は素晴らしいものがありました。


先日はマセラティのパーティーに顔を出したのですが、今回の新型車
クワトロポルテは素晴らしいですね。
久しぶりに欲しいなぁと思いました。
(最近、新しい車で欲しいと思う車はあまりないのですよ。)
楽器さえ所有していなければ、フンフンといい気になって乗っている
ことでしょうに。
でも私はチェロで稼いでいるわけですし...
天は二物を与えず、ではなくてえーっと、どちらかにしろ、ということですね。

■2005年9月27日

Q&Aをまた更新しました。
ちょっとですけれど...

私の友人から(名前出さないほうがいいかなぁ...)Q&Aが
あまりにもネガティブすぎる、と電話口でガーガー言っていたので。
読み返したら確かに「ありません」「お答え出来ません」の
オンパレードでした。
大笑いしてしまいました...
なのでお答えも少しだけ変えたりしております。

■2005年9月24日

少し前のメールになりますが、ちーちゃんの先生は非常勤講師で
ちーちゃん(仮名)とお別れをしたそうです。
以下、彼女の文面から借用させていただきました。

彼女との出会いは
私の道に ふわっとおおきく咲く花となり
これからも咲き続けるでしょう。
他よりも大きく咲こうとしない
わざと控えめに咲かない
ひとつの花としてだけ咲くちーちゃん。


Q&Aを久しぶりに更新してみました。
ご質問をいただきながらなかなか返事が出来ずにすみません。
まだ何かたくさん質問を忘れているような気がするのですが...
また懲りずに書いてくださいね。

■2005年9月23日

突然ですが、NHKの夕方クインテットという番組、ご存知ですか?
宮川君が音楽監督ならびに出演もしているのですが、これ好きなんですよね〜。
夢はこの番組に出ることでしょうか。
しかも人形で。
音楽もアレンジ、演奏ともに素晴らしいし、プロから見てもとても子供向けではない
感じがしていて気が抜けません。(笑)
それと人形を操る人たちの細かさ。
結構演奏通りに動かしているんですよ。
音楽もののドラマとかで俳優が弾き真似をしていますが、それよりは全然本格的。
トランペットの左手とかこんな細かい動きまで!といつも感心しています。
宮川君も毎日の音楽を書いていて、しかもクオリティを落とさずにすごいなぁと
思っています。
是非、チャンスがありましたら見てみてください。


iPodお持ちですか?
私は初代のものからのユーザーでありますが、今回のナノはすごいです。
欲しいです。
でも私はシャッフルで十分満足していますからまだ注文していませんが、
時間の問題でしょう...
現在は2週間待ちらしいですけれど。

ナノの発表時にソニーも発表を行いました。
アップルのもソニーのも現物を見ていませんが、写真で見た感じは完全に
iPodナノが勝ちでしょう。
しかもソニーの発売はまだまだ先らしいですし...
どうして同じ日に発表してしまったのでしょうね。
不思議でなりません。
しかも欲しいと思わせるデザインの力がありません。
最近、機械の内容はプロ用に使うのでなければそれほど重要では
ないのかなぁ、と思うことがあります。
デザイン、しかも使いたくなる、触りたくなるデザイン、でしょうか。
初代のウオークマンにはそれがありました。
もともとウオークマンのファンでもありますし、初代からずーっと
何世代にも渡って持っていました。
今のカセットプレーヤーはウオークマンプロを現役で使っています。
業績不振からリストラをするらしいですしいろいろゴタゴタしているみたいですが、
ソニーには是非頑張ってもらいたい気がします。


北海道にキャンペーンに行ってきました。
北海道で自分のコンサートをするのは、たぶん初めてなのです。
たぶん、というのは覚えていないというかゴンチチや大貫妙子のゲスト、
サポートとしては何度も行って演奏していますけれど、さて自分のソロとなると...
どうも記憶があやふやです。
デビュー当時にピアニストの中村由利子さんと一緒に行った時も、たしか
二人でのコンサートだったと思うので。
この年になると記憶がいい加減ですね。
北海道でのコンサートは札幌のキタラホールというところですが、
初めての場所と思っていて、先日ホールを見に行ったら
なんとゴンチチで出演したことのあるホールでした。
その時は小ホールでしたけれど。
どういうきっかけで思い出すかというと、ゴンチチの時には雪が積もっていて
近くのコンビニまでチョコレートを買いに出掛けたときに、すごく
歩きにくかったこと、小さな川にかかる橋を渡ったこと等々と
些細なことばかりです。
ホールでの演奏は結構思い出せないのです。
それは自分のコンサートでも同じで、その場所に立ってみるとあぁあの時の!!
という記憶がよみがえるのですが、今この時点では、例えば大阪のシンフォニーの
ステージってどんなだったろうというのは、ダメですね。
真っ白に記憶が飛んでしまっているのです。
もしかして私の頭は欠陥品でしょうか...

そう、北海道はとても気持ち良かった。
まだ今日は湿度が高いほうです、と言っていましたがいやいやどうして、
東京生まれの私にとってはそよぐ風と結構強い日差しは、まるでヨーロッパ、
パリにいるみたいでした。
楽器もよく鳴りそうな感じがします。
あくまでも今が、ですけれど...

北海道は日帰りです。
みんなに驚かれるのですが、昨今、どこもお金がないのは同じです。
本当に景気は回復しているのでしょうか、となんだか私だけが取り残された
感じもします。
キャンペーンでは4本分以上のラジオに出演してきました。
お昼には味噌ラーメンの元祖と言われる三平に連れて行ってもらいました。
初めて北海道でラーメンがおいしいと思った瞬間でした。
ただ私にはとってはスープの油が多くて、スープを飲みたいのにちょっと
やめておこうかな,,,
あと15歳若かったら飲み干していたかな、という感じでした。
東京でいうと東急ハンズや銀座の伊藤屋みたいなビルひとつが
文具店になっている、その中にあります。
今はビルを建て直して新しくなっていますが、その前からも
同じだったらしいです。
お店の前に行列ができるのですが、その列は和紙コーナーのところに
続いていて、なんだか変な感じでした。
初めて知りましたが、有名なお店なのですよね。

今年のGLAYのツアーで行ったときには、テル君から美味しいと言われる
ラーメン屋(秘密)を紹介してもらいましたが、まだ行く機会は持てていません。
コンサートが終わった頃にはお店が終わってしまっているのです。
空港でもお土産として売っていていますが、醤油ラーメンが美味しいと聞いたのに
味噌バージョンしかないのが玉にきずです。
チルドラーメンですが、一食なんと650円もします。
これも美味です。
今日の夜にでもゆで卵と一緒に食べようかな、と楽しみにしています。

それから夜の千歳空港で海鮮丼をいただきました。
これも初体験。
基本的に自分が食べたいものを食べるときには、人の分も払うことにしています。
マネージャーはラッキーでした。(笑)
余談ですけれど自分がお腹のすいている時は、まず人の分を取り皿に分けます。
鍋奉行ならぬ皿奉行です。
これで心置きなく私は食べることが出来るからです。
私は食事は無礼講でワイワイガヤガヤやって食べるのがとても好きです。
取り合いになるくらいの食欲旺盛というのは、見ていても楽しいですし、
なんだか仕事出来るかも、と勘違いもしてしまいそうです。
ただ、僕のスタッフとかは黙っていると気兼ねして誰も箸を付けませんからね...
そういうことを一番気がつかないのは、うちのマネージャーでしょうか。
平気で何も食べずに話をします。
女性なんだからもう少し気を使ってくれれば、と思いながら、
でも私の気の短さにはたぶん誰もついてこられないでしょう。(笑)
海鮮丼は本当は空港ではなく市場の中にあるような定食屋さんでいただき
たかったですけれど。
でもこれまた贅沢な値段でありました。
味はまぁこんなものでしょうか...これだけ払うのだからもうちょっと
新鮮味があってもなぁと、つい値段と見比べてしまいますが...
あぁ、ケチはダメです。
幸せになれません。

朝4時半に起きて帰宅が夜の12時近く。
移動に疲れた北海道キャンペーンでしたが、ご飯がおいしかったので
許してしまいます。
今回はご飯に恵まれた気がします。
キャンペーンはこれで一段落です、たぶん。
随分同じような話をいろんなところでしました。
でもラジオ等では聞き手(パーソナリティ)によって同じ話でも
随分自分の中では違うものになるのだなぁと、ちょっと面白かったです。

またノーコメントで写真を載せます。
海外でCNNを見ているとノーコメントと題して、映像だけを流している
時間があります。(最近やっているかなぁ)
まったく画面に対する説明がないのです。
これが結構いろんなことを考えさせられる瞬間でもあって、すごいのです。
ちなみに。
時計台はみんなが「えーっ!こんなところにあるの?」と言われるそうですが、
私も言いました。
実際に過去2度ほど見ているのですが、こんなのだっけ.......という感じです。
2階のホールではコンサートが出来るということを知りましたので、
いつかやってみたいなぁと思います。
ただ、毎時鐘が鳴るらしいですけれど...

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■2005年9月19日

中秋の名月でした。
ちょうど月が昇り始めた時の、なんと美しかったこと。
この世のものとは思えないほどでした。


話はまったく変わりますが、野球とか格闘などの試合は
勝ち負けが決まって、私的にはいつもすごいことだなぁと思っています。
だって負けちゃうんですよ。
いつかチャンスがあったら試合に負けたピッチャーの気持ちとかを、
その気持ちの切り替え方を尋ねてみたいものです。
バッターもそうですね。3割バッターでさえ10回打席に立って3回しか
打てないのですから...

負けるということを音楽に置き換えてみると、どういう感じなのでしょうか。
コンサートにお客さんが全然入らない、CDがまったく売れない、
コンサートでまったく音程が取れなくてメロディも忘れてしまう、
レコーディング用に書いたスコアがまったくいい響きをしなかった等々、
ネガティブなものを書き並べてみましたが心臓が痛くなります。
でも何か負けるということとは違うような気がします。

曙のように負けても負けてもまた試合に出て、しかもマスコミには
散々悪口とかをいわれて、でも結局は彼は頑張る。
もちろんこのまま負け続ければ、彼の格闘家としての生命は絶たれて
しまうでしょうけれど、それでも続けるのでしょうか。
私も年を取ってチェロの演奏がおぼつかなくなっても、
弾き続けるのでしょうか。
いつ引退するべきなのでしょうか。

チェロを弾くことも、その日の調子によってよかったり悪かったりします。
それが何の原因からなのかをわかっていれば微調整も出来るのですが、
なぜ今日は楽器が鳴らないのか、なぜ音程が秒にずれるのか、なぜ自分の思いが
音に乗らないのか等々。
どんな状況でも自分の最高の状態を出せるのがプロであり
トップの演奏家であるわけで、そのためには練習が一番なわけです。
でもどうしても原因のわからない調子の悪さがあって、たぶん精神的な
ものなのでしょうけれど、例えばリハーサルではすごく良かったのに、
1時間後の本番では楽器が鳴らない、とか。
たぶん心がビビっているのでしょうね。
やはり練習することだけが私を助けてくれるような気がします。
 
しかし野球でいうとどんなに素晴らしいピッチャーでも、シーズン中に負ける。
どんなに才能があって死ぬほど練習をしても負ける時は負ける。
勝ち負けがわかりやすい方が気が楽なのか、それとも音楽のようにわかりにくい
(わかる人にはわかるでしょうけれど)ほうが気が楽なのか...
コンサートが続くようになると、いろんな気持ちの切り替え方が重要に
なったりします。
これだけ長く音楽をやっていても、いつも悩むところでもあります。

そう、コンサートツアーが始まりました。
まずは大阪でした。
次の日は新しいCDの大阪キャンペーン、翌日は名古屋でのキャンペーン。
キャンペーンはなかなか大変です。
ラジオの生放送に出演したり、雑誌等の取材を受けたり。
話すのは新しいCDに関してがほとんどになりますから、話す内容も
同じようなことの繰り返しになります。
まぁそれがキャンペーンですから...
でも同じことを話すのは苦手なので、微妙に変えたりして
自分自身で楽しんでいますけれど。
ただそれも1日に7本とか続くと限界が見えてきますが...
今回お会いした皆さんはとてもいい人たちで、とても楽しい時間を
過ごさせていただきました。


写真をいつものように撮ったものを、今回はノーコメントで
並べてみようかと思います。
キャンペーン中の仕事全部を撮影していればいいのですが、
微妙に撮影をマネージャーが忘れていたりで、ちぐはぐになっています。
撮影されなかった方々、ごめんなさい...
ついでに東京のキャンペーンの時の写真も入っています。

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お弁当の写真は矢場とんと言って、名古屋の美味しいミソカツ弁当です。
柔らかくて美味です。新幹線車内で食べ始めて、ひとつ食べたところで写真を
思い出し撮りました。だからお肉ひとつ分減っています。
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また梅田の阪急デパート前のコンコースが改装されるとのニュースを見て、
その古い建築を見てきました。
デジカメを持って撮影する人、取材クルーとかですごい人だかりでした。
こういう古くて美しいものが壊されていくのは、本当に忍びないものです。
ニュースでは何処かの場所に保存されるようなことを伝えていましたが、
何気ない普通のところに普通に存在していることが素晴らしいのに、
と考えました。大阪の人に言わせると普段は気にしたことがない、とも。
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