Motel Chronicles


■2006年3月16日

梅が満開となり、うぐいすが来始めました。
まだ鳴き声は聞きませんけれど...
そうだ、ピーターフィッシュだ。
もう10年も前の話なのでイスラエルで食べた魚の名前、忘れていました。
メール、ありがとうございました。


私の宝物、といえばチェロになりますけれど、その他ほとんどが
仕事の機材だったりします。
いわゆるヴィンテージもの。
長い時間かけて探して見つけ出したものばかりで、しかもガンガンに
仕事に使っていますから、これがないととっても困ります。
まだまだ欲しいものはありますけれど、エンジニアではないのでこの辺で
打ち止めにしておきたいと、心に誓っているのですが、
でも私の持っている真空管マイクロフォンとかは、見ていても飽きないほど
美しい姿をしています。


あとは...
特にないのですが、安物の小さなものが好きでしょうか。
10年間していた指輪をなくしてしまって、ものすごく落ち込んで
いるのですけれど、まぁしょうがないかなと諦めつつあります。
25ドルでした。
私にとってはどんな効果なブランド品よりも意味があって大切なものでした。
大昔に友人からもらったネックレス、ピアスなども、とても大事にしています。
一度気に入ると他のものへ浮気をしませんから、気がつくと何年も、
ということになります。
結局『使えるもの』が好きなんだと思うのです。
毎日ガンガン使って、傷がついてもあまり気にしない程度の、普段のもの。
一番高いもので腕時計でしょうけれど、自分で買ったものはもちろん、
祖父や父の遺品、やはり友人からもらったアンティークもの。
高いものではありませんが、私にとってはお金で買えない宝物であります。
使う頻度の高いもののひとつは、ロサンゼルスのお店で自分で買いました。
ロスに行くと必ず寄るお店なのですが、それでも何年かに一度でも
覚えていてくれます。
そして必ず欲しいものがあるので、困った店でもあります。(笑)
(そのお店は中古のものを主に扱っているところです)
そのお店で買った、というのが自分の中での宝物具合を
高めているのでもあります。(そこで買ったものは壊れないんです)

そして身につけるものは男女問わず好きな人からもらう、
というのが私の場合、いいみたいです。
その人にお金を渡してもいいくらい。
自分で買うより人に買ってもらう(好きなひと限定ですけれど)のが、
宝物になる過程のひとつでもあります。
お金の出所ではなく、誰経由でその品物が私のところに来たか、が大事みたいです。

それから人にはそれほど価値がないもの、または持っていないもの、
手に入れた過程が特殊なものが、宝物具合を高めます。
よく芸能人がテレビで指輪や時計キラキラさせていますが、
まーっっっっっっっったく興味が持てません。
欲しいとも思わないし....、ちょっと見せびらかしている人がイヤに
なってきます。(笑)
結局は金ですか?みたいな....

あと....
仕事で使うものは一生懸命探したりする「努力」が必要となりますが、
趣味のものとかはある程度の「運命」が入っているほうが好きです。
よく仕事を頼むチェコの指揮者がいつも使っているストップウォッチが
とても良くて、ずーっと欲しいなぁと思っていました。
映画とかの仕事をする時、スプリットセコンドがついているものは
すごく便利なのです。
尺合わせといって、曲の時間はもちろん、何小節目が何分何秒になっていなければ
いけないことが多く、その調整のためにもスプリットセコンドが
必要なのです。
彼のは40年近く前のソ連製でした。
でも日本の中古市場はすごいですよ。
たったひとつ探し出すことは出来ましたが、残念なことにちょっと壊れていました。
諦めかけていた頃、イタリアでドロボウ市に出掛けたらそれが売っているのです!!
しかも在庫あるよ、といくつも見せてくれました。(笑)
いわゆるデッドストックというものですね。
そういう偶然が大切だったりします。
でも探し始めると余計なものまで見つかっちゃって、欲しいもの以上に
増えたりするのはご愛嬌でしょうか...
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左がセイコーのスプリットセコンド付きストップウォッチ、
右がロシア製(ソ連時代)。
欠点はチクタクと音が大きいこと。
ボタンを押すにもカチッと音がするので、指揮者はズボンのポケットの中で
操作していました。

件の指輪もサンタフェの日曜日、マーケットが出ていてそこで露店の
お兄さんから買いました。
彼曰く自分で作ったもので、ナバホの独特な模様が裏側にあるから、と
見せてくれました。
すごく気に入っていてお守りにしていたのになぁ....


先日グラミーを取ったウォレス&グロミットさん達。(笑)
このおもちゃを探しているのです。
ネットで探してみるといくつか出ていますが、自分的には何処かの蚤の市で
古いものを偶然見つけたいと思っています。
とりあえず携帯ストラップのグロミット君は買いましたけれど...
gromit.jpeg
3年ほど前にロンドンの友達に指令を出して、やっとのことで二つゲットしました。
P1020001.jpg
グラミーを取ったことでどんどんおもちゃが出るんじゃないかと、
期待しているところです。
ただ友人曰く、難しいジャンルだと。
ロンドンにもフィギア系の専門店はいくつかあるのだけれど、このアニメのは
微妙なジャンルであって、どちらかというとトイザラスのような
おもちゃや系ではないかというのです。
そういえばこの映画の制作会社、つまり人形がある倉庫やスタジオが
火事になってしまったそうです。
放火の可能性がある、と友人は言っていました。

このアニメを初めて見たのはヴァージンアトラックの機内でした。
当時はDVDプレーヤーを貸し出す形のサービスで、男一人(楽器付き)だけれど、
比較的すいていたのでアニメを見てもまぁ恥ずかしくないだろう、と思い頼みました。
でもキャビンアテンダントの方にものすごく笑われましたね〜。
まぁそれがきっかけで友達になれましたが....
そう、前にも書いたかもしれませんが、チェロを持った旅はすごく大変なのですが、
時々ラッキーなことがあります。
問題になりますからどことは書けませんが、2度ほどコックピットに入らせて
いただいたことがあります。
機内でほとんど寝ることが出来ないので、たいていはずーっと映画を
見ているのですが、すいている時に夜(時間)に一人起きていると
「オーロラが綺麗ですから、コックピットいらっしゃいませんか?」とのお誘い。
初めてカーテン上のオーロラを横から見ました。
綺麗でしたよ。
ランディングの経験もあります。
昔はコックピットに入ることは、例えば誕生日なんです、とか言うと比較的自由に
させてもらえた時代もありましたが、テロ事件以降は皆無ですからラッキーでした。
でもそれらは全部がチェロと一緒、というところなのだとは思っています。
音楽家=悪い人じゃない、という何となくの図式からでしょうか。(笑)
隣にチェロがないと私はただの人になってしまいますからね。

それにしても航空会社によって、厳しさは随分違いますね。
今までで一番厳しと感じたのはBAでしょうか。
チェロを乗せる許可を取るのもひと苦労ですし、離陸着陸時に荷物がちょっとでも
出ていると注意されたり。
楽器はイスに縄でぐるぐる巻きにされていたこともあります。
その辺が緩やかなのはラテン系の国でしょうかね。
AFとかいろんな意味でお世話になりましたし。
ヴァージンは最近乗っていませんけれど(ロンドンに行っていないから)、でも
乗っていた時はある程度乗務員の方と顔見知りになって、楽しかったです。
日本人の男の子がなんとも線が細い感じで、いいんですよね〜。
あぁ、繊細という意味ですよ。
困ったのはマルタエア。
チェロなんて乗せたことがない、とパーサーが機内で搭乗拒否です。
ちゃんとチケット買っているのにね。
結局規定マニュアル読んで機長に聞いてと、バタバタしていました。
スイスエアもよく乗りましたが、これも前に書いたことですが、
キャビンアテンダントの方がヨーヨーマさんはファーストクラス2座席
お取りになられます、と教えてくれました。
余計なお世話です。
どうしたらチェロのために100万円の座席、払えるようになるのでしょうか...
そのお金があったらビンテージマイクロフォン1本買います。
いや、自分では払わないのでしょうね....

ゲームをまったくやらないのですが、任天堂のDSをもらったので、
頭を鍛えるソフト、買いました。
結構面白いですね〜。
売れているのがわかります。
ちなみに私の脳年齢は29歳!!!
でも漢字の組み合わせはまったく出来ません。
得意不得意がわかって面白いです。
DJである友人の田中さなえさん、平均の50代で安心しているようですが...(笑)
彼女のサイトはとっても面白いですよ。

あぁ仕事がはかどらない...
少しは休憩(日にち単位)が必要かなぁ、と思い始めてもう3ヶ月。(笑)
明日は高嶋ちさ子さんにいじめられてきます。

■2006年3月15日

なんとU2のコンサート、延期になっちゃったのですね。
チケット頼んでおいたのに、すごくがっかりです。
いやぁ、無理してでも去年の6月のロンドン公演、行っておけば
良かったかなぁ....
でも階上はロンドンの郊外でラグビー場だったらしく、
イス席で5万円近い値段がついていてものすごく悩んだのです。
ひとりで行くのも寂しいし、雨降ったらドロドロになるんだろうなぁ、
と等々考えてやめたのですが...
チケットもネットで調べた限りですから、ロンドンまで行って
なかった、ではね。
延期とは言っていますが私周りでは中止だな、というあきらめの
憶測が飛び交っております。
まぁU2だからしょうがないか、なぁ....

ヴィンテージに限り、法案が少し改正されることとなり、
ちょっとほっとしています。
以下、ニュースから。

PSEマーク」なしの家電などが4月から販売できなくなる問題で、
経済産業省は3月14日、“ビンテージ物”のアンプなど希少価値の
高い電子楽器を同法の「例外」とし、PSEマークなしでも簡単な
手続きで売買可能にすると発表した。

しかしいったい誰のための法案だったのでしょうか。
法案の改正はありえない!!とインタビューで答えていた
役所の人たちは100年前の役人!という感じで、ひどい感じ
でしたしね。
わざとあのような態度を取っているのでしょうか。
演技なのでしょうかね...
それとも普段の仕事態度からであれば、やっぱりそういう
人たちが作った法案だから滅茶苦茶なのだろうなぁ、
と思ってしまいます。
いつまで経っても変わらないのでしょうか、ね....

普通の人にはあまり関係ないかもしれませんが、ミュージシャンの間では
結構大変なことと騒いでおりました。
一番困ったのは中古オーディオ販売業者とかリサイクルショップとか、
そういう人たちでしょうね。
今更改正されてももう廃業してしまった人もいるみたいですし...
まぁもともとが滅茶苦茶な法案でしたから。
うちのヴィンテージ機材というと、マイクロフォンとかそのマイクの
プリアンプだとか、ほとんどが録音機材です。
だいたいが60年代後半から70年代くらいまで。
どうしてその時代のものがいいかは未だに議論されていますが、
まぁ手っ取り早く言ってしまうと優れた職人さんがいたことと、
今は使ってはいけない有害物質を当時は使えたと言うことでしょうか。
半田ごてひとつとっても鉛の含有量とか、コンデンサーとか、今みたいな
規制はありませんからね。
マイクでいうと何ミクロンという金ぱくを張った薄いものを、
カプセルに貼付ける作業を職人がやっていました。
しばらくして機械化が進んでしまって、出来る人がいなくなって
しまったのですよね。

1700年代の楽器がいいのは何故か、というのもわかっていません。
もちろん現代の新作もすごく頑張っていていいものも出来ていますが、
でもわからないのです。
それでも一番簡単な理由は、いい木がなくなってしまったこと。
京都のお寺を改修する時も今では日本の木が使えなく、わざわざタイとかの
山奥まで木を探しにいくそうですし...


久しぶりにジムに行く時間がありました。
ものすごく身体がなまっていたみたいです。
でも寝る時間もないのですから、しょうがないですよね...
以前、睡眠3時間でトレーニングに行ったら、ちょっと気持ち悪く
なってしまってそれ以来、無理はしないようにしています。
でもやっぱり身体動かすのは気持ちいいものです。
私が特にそうなんですけれど、運動しないから精神的に
ウジウジし始めるのです。
家でイスに座ってずーっと仕事をしていると、鬱病ではないけれど、
考えることが全てマイナス思考になってしまう。
身体を動かすと気持ちまで変わるので、不思議なものです。
出掛ける予定があったので、いい気になって2日後にも
予約を入れてしまいました。
ちょっと後悔するかなぁ...

景気が良くなっていると言いますけれど、私の周りでは
悪いままのようです。
私だけでしょうか、ね。(ドキドキ)
これだけ仕事してもギャラがほとんど発生しないというのは、
何が悪いんでしょうね。
音楽のクオリティを考えすぎちゃって、予算を使い込んで
しまうからでしょうか。
音楽の世界でもコンピューター化は以前からすごく進んでいたのですが、
今では音源(ピアノとかギターとか生楽器関係)のデジタル化が
すごく進歩しました。
プラグインソフトといってシーケンスソフトと一緒になって、
音が鳴るものなのですが、一聴した感じはいいんです、とっても。
でもそれらを組み合わせて曲を作っていくと、平坦になっていきます。
奥行きがないというか艶がないというか...
私の音楽にはやはり合わないみたいなのです。
でも今売れている楽曲のほとんどがこの手法で作られています。
音楽のバックグラウンドに隙間を作らない手法、つまり音を埋めていくので、
あまり影響が出にくいのですが、私のは隙間だらけですから.....
さて、どうしたものかなぁと、今更ながら悩み始めています。
ミュージシャンが演奏する音楽はすごく当たり前のことですが、
とってもいいですよ。
最近つくづくそう思います。

■2006年3月13日

家の梅が満開になりました。
本当に月日が経つのは早いです。
写真を撮っている時にとてもいい香りがしました。
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ええっと、平均睡眠時間が4時間くらいになっちゃいました。
今日はもう朝の8時で、まだ寝られません。
何を自分でもこんなに生き急いでいるのか、と悩みますけれど....
先日は佐倉でコンサートをしてきました。
こじんまりとしたとても演奏のしやすい、いいホールでした。
こういうところが東京にもたくさん欲しいんですけれどね....
でも五、十日の金曜日、しかも雨となれば道は混みます。
行きに2時間半以上かかってしまいました。
大阪に行けます....

私はとにかくチェロを練習しないと、すぐ弾けなくなります。
感覚としては寝起きとかお風呂上がりの指、という状態に
一日練習を休んだだけでなります。
ちょっと自分でもおかしいのではないかと思っているんですけれど....
人によってはまったく練習しなくても大丈夫な人がいるんですよね。
こればっかりは何故なのかわかりません。
そう、製作期間中にコンサートのある時が一番練習が大変です。
時間がとにかくないので深夜3時からチェロを弾いている
こともあります。
どうなんでしょうか、こんなので練習と言えるのか
よくわかりませんけれど。
チェロを弾きながら寝てしまっていることも何度もあります。(笑)

写真は相変わらずのリハーサル風景。
ピアノは鈴木ただすけ氏です。
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この次は17日に高嶋ちさ子さんのコンサートに、ゲスト出演します。
久しぶりにクラシックを弾かなくちゃいけないんですよ....
メンデルスゾーンのピアノトリオ。
しかも高嶋さんが忙しいので練習なし。
信じられん....
もう間違えても知らないからねぇ〜、と念を押してあります。(笑)
学生時代に一度くらいは弾いた記憶があるのですが、それでも
25年前ですから。
しょうがないのでCDと一緒になって弾いて練習しています。
結構、寂しいです。(笑)

久しぶりにクラシック曲を弾くと、演奏よりも曲の構成だとか
アレンジとかがすごく気になります。
メンデルスゾーンのアレンジがどうのこうの、ではおこがましいですけれど。
学生時代、楽曲分析というまったく意味が分からない授業がありました。
私が受講したものは「火の鳥」。
なんだかこじつけ、というか本当にストラビンスキーはそうやって考えて
作曲をして、この和音を作ってこのリズムにしたのか???????と
ちょっと首ばかりかしげていました。
分析ですから言葉で音楽を説明するわけで、まぁ大変なのはわかるのですけれど...
いざ作曲する立場になると、あんまりそんなこと考えていないものです。
でもクラシックの大作曲家たちは、全部言葉で説明出来るくらいのことを
頭で組み立てていたのでしょうか...

話はそれましたが、演奏をしていても今自分はこういう位置にいるから
こういう音を出さなければいけない、という結構面倒くさい考え方をします。
最近のサッカーの考え方に似ているでしょうか...全然違うか....
そう、最近思うのは作曲と演奏を一緒にやるというのは、もちろん
プラス面もあるけれどマイナス面がちょっと、と考え始めているところです。
何か違う仕事でもしましょうか?
いえ、出来ません....

違う仕事ではないですけれど、レギュラーといわれる仕事をしてみたいですね。
いつも同じ時間にその場所へ行く、とか、毎週ある時間に演奏があるとか、
ラジオのパーソナリティとかもやってみたいですね〜。
この滑舌の悪さではダメでしょうけれど。
最近テレビよりもラジオを聞くほうが楽しいです。
とにかく家に一日中いるのが辛くなってきました。
さてさて。


そういえば、食事のことを書いていたら「イスラエルのご飯」という
確固たるものがない、というメールをいただきました。
そうでしたっけ....?
いい加減ですからちゃんとしたことは言えないのですけれど、私は結構
イスラエル料理というものをたくさん食べてきましたが、
あれは違ったのかしらん...
あぁ、気になるなぁ。(笑)
パリではよくイスラエル人街に行って、ピタパンサンドとか
ファラフェルとか食べます。
イスラエルではちょっと名前を忘れましたが、前菜が10皿くらい出されて
それを小さく切られたパンと一緒に食べるものが美味しかったですね。
トルコ料理の前菜と少し似ていました。
あまりにも美味しすぎて、いつもメインまで辿り着けないという状態でした。
あぁだから覚えていないのかな....
コーヒーが確かトルココーヒーで、底に粉がたまっている状態の
すごく苦いものだった記憶があります。
イスラエルの何とかという古い街には名物があって、それは湖の魚を
塩焼きにしたものでした。
わざわざ食べに行きましたもの。(そのわりには全てを忘れている...)

あぁ、また話が止まらなくなる〜。

■2006年3月8日

何だかものすごいことになっています。
いや、私自身のスケジュールですけれど....
愛と死をみつめてのレコーディングが終わった2日からすぐに、
獣王星の作業に入っていて今日はそのレコーディングでした。
明日もです。
いやいや....
頭の中がグチャグチャです。
こういう時は寝るに限ります。
そんな時間もあまりないのですが....
スタジオが東京タワーのすぐ横で、深夜1時過ぎだったのに
変なライティングでした。(展望台から上側のみ)
消し忘れですか?(笑)
葉っぱのない枝越しに撮ったら、怪奇模様となりました。

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それにしても月日の流れるのはなんと早いことでしょう。
もう3月ですよ!!!
今日のレコーディングミュージシャンはいつものメンバーで、
Pf:古川氏、Perc.:岡部氏、Gt.:今堀氏と豪華で上手なのであっという間に
終わりますが、それにしても久しぶり〜、といっているのが
一年ぶりだったり。
なんだかイヤです....

■2006年3月2日

毎日家から一歩も出ずに仕事部屋で制作をしていると、
今日は暖かかったのかどうかもわからないときがあります。
現在、制作を二つ抱えています。
今は来月に放送予定の「愛と死をみつめて」。
それが終わり次第またアニメ「獣王星」に戻らなければなりません。
頭がもうゴチャゴチャになっています。

この二つの物語、それぞれすごくいいです。
「愛と死をみつめて」は吉永小百合さんが演じた映画もありますが、
今回は広末涼子さんと草薙剛くんのキャストです。
もうボロボロに泣けます。
特に後半の広末さんの顔が半分になってからの演技は、ちゃんと顔全部が
見えている状態のときよりいいのです。
びっくりしました。
彼女の演技力、なかなかです。
それにしても生きるということはすごいことですね、まったく。

「獣王星」も泣けるんですよ、これが。
私はアニメはもともと読みにくいらしく、理解するのに時間が
かかるのですが、3回読んだらズドーンと来てベッドの中で
泣いていました。
結構深い話です。

と.....、書きながら時間は進んで行き、まず「愛と死をみつめて」の仕事が
今日で終わろうとしています。
現在はスタジオでトラックダウン中。
こんな感じです。

P1010912.jpg

エンジニアは三浦さん。
左端のオレンジ色の物体は、石垣島から送ってもらった「たんかん」です。
見かけはわるいのですが、野性味たっぷりで甘くて美味しいです。
やはり食べ物は土地でしょうか。

トラックダウンは相変わらずそんなにやることはないのですが、だらだらと
スタジオに12時間以上いることになってしまうのでしょう。
時間はそろそろ夕食を何にしようかなぁ、という頃です。
スタジオということは必然的に出前になります。
以前都心のスタジオ中心に和食家庭料理を出前する「たけみ」
というところがあって、4品ほどの大皿料理とご飯、お味噌汁が出前されて、
とても良かったのですが残念ながらつぶれてしまったみたいです。
ここは都心からちょっと外れたところ(自宅からは近いともいえる)に
あるのですが、さてさて、何にしようかなぁ。

今日は暇なので、スタジオでのご飯物語でも書きましょうか。

パリでレコーディングしていた頃のこと。
音楽コーディネーターをママドゥが所属していたところに頼んだのですが、
やっぱりというか皆さんアフリカ系の方々でした。
でもアフリカ系のミュージシャンを使いたかったので、それはいいのですが、
夕食のときのこと。
パリでもちょっと外れた区のスタジオだったのですが、コーディネーターの
友人がレストランをやっていて、配達区域ではないスタジオまで
持ってきてくれました。
それが生粋のアフリカ料理。
結構びっくりしましたね〜。
野菜とか見たことのない大きさですし、料理のオリーブオイルが
結構きついんです。
でも美味しいけれど...
それでその脂っこさをさっぱりさせてくれるのが、ジンジャージュース。
そのレストランで作っているオリジナルらしく、日本で言えばわけのわからない
一升瓶のようなビンになみなみと入って届けられます。
しかもちょっと醗酵しかかっているような感じ....
非常に辛くて刺激的で美味しいとは言えるのですが、まぁ微妙かな。
今晩何にしようか....と私とかディレクターが悩むとすぐに
「アフリカンにしよう」となるので、結構ドキドキものでした。

パリのプリュストンというスタジオでは、スタジオでサンドイッチを
作ってくれました。バッゲト半分の大きさで、それはそれはお腹いっぱいに。
昼ご飯には最適でした。
パリではよくステーキを食べましたね。
フランスではお腹が疲れるとステーキを食べる、というのを
聞いたことがあります。(本当かなぁ)
ステーキといっても肉はそれほどいいものでなく、それなりに
筋張っていますけれど塩こしょうだけでいただくのはなかなかいいものです。
それ以来、何を食べようか迷った時はステーキとポテトのあげたものが
一皿にのっているものにしています。
BSEがなければ今でもそうしたいのですけれど...

日本ではスタジオで食べますが、このプリュストンスタジオでは
よく外に食べに行きました。
歩いてすぐのところのレストランにスタジオから電話をしておいて、
料理がサーブされる頃に行くのです。
なかなか効率的でしかも気分転換になっていいものでした。

ロンドンのスタジオでもよく外に食べに行きました。
でもほとんどがタイ料理とかインド関係だったり。
出前も頼みましたが、あまり覚えていません。
有名なエアスタジオには食堂があって、その日のランチを
食べることが出来ました。

そういえば、日本のスタジオにもいくつか食堂が付いているところがあって、
美味しいところも多いです。
西麻布のオンエアスタジオは家庭的な和食中心ですし、もうなくなって
しまいましたが観音崎スタジオは提携している料亭からいつも美味しい
魚料理が届けられていました。
観音崎のホテルの中にスタジオがあったのですが、ひどいのが
スタジオのモニターにプールが映し出されていたのです。
今考えるとセクハラ、いや盗撮になるのでしょうか。(笑)
スタジオ横にはサンルームのような部屋があって、そこから海が
一望出来ていました。
ぼーっと眺めていると、結構潜水艦とか行き来しているのが見えました。
東京湾、恐るべしです。
ソニースタジオは移転してしまい食堂はなくなりましたし、
ビクタースタジオのレストランもなくなってしまいました。
結構寂しいものです。

初めてのニューヨークレコーディングでは、美味しいハンバーガーを
食べました。
これが本格的なのですよ。
頼むときにパンの種類はもちろん、肉の焼き加減を聞かれます。
私の好みはミディアムレアですけれど、ひき肉の場合は
ミディアムウエルダンにしました。
さて、そのハンバーガーの大きいこと。
肉の重さも指定出来るのですが、150gでもすごかったですね〜。
でも今までで一番美味しいハンバーガーでした。

イタリアでのレコーディング中の食事は、レストランに食べに行っていましたね。
デリバリーももちろんあるのでしょうけれど、頼んだとしても近くのカフェから
サンドイッチとカフェだけとか。
カフェも基本的にお得意さんにしかデリバリーをしませんし...
レストランと言ってもビュッフェスタイルの庶民的なところです。
自分の好きなものを指差して頼めるのでラクチンですし、味も良かったです。

これもなくなってしまったらしいのですが、イタリアのカプリ島のスタジオは
ホテルの中にありました。
日本の女性誌にも時々掲載されるほどのちょっとしたおしゃれなプチホテルです。
音楽の仕事が入るとそのホテルは関係者だけの宿泊となり、レストランも
私たち専属になります。
そこの料理長がジョバンニというのですが、彼の作る料理はおいしかった〜。
何度も行ったので友達になって、いろんなものを作ってもらいました。
しかも厨房まで入らせてもらって彼の作るところを全部見学させてもらったり。
アシスタントはいましたが、買い出しから全部ひとりでやっていましたから、
見ているだけでもとても楽しいものでした。
テレビとかで見るレストランの厨房はすごく忙しくて殺伐としていますが、
彼の厨房はすごくのんびりして鳥のさえずりとか聞こえたり、窓からは
街を見下ろせる風景だったり。
何か美味しいもの、というと彼の得意料理なのかウサギ料理を作ってくれたり、
私はパスタが好きなのですが、南イタリアの本当の家庭料理、
昨日の夜に作ったパスタのあまりを次の日の昼に食べる時に作る料理があって、
それをお願いしたら「本当にこんなものを食べたいのか?」と
すごく不思議そうな顔をしていました。
味は確かに家庭的でしたね〜。
レストランで食べるものではありませんでした。(笑)

ジョバンニは朝と昼だけの営業なので、夜は近くのレストランに出掛けます。
このホテルはフニクラ(登山電車)の終着駅から15分歩いて更に10分以上
階段を登るという最悪な場所に建っています。
そう、駅から先は道が狭くて一切の自動車が通れないのです。
一度このホテルに来たら、一大決心をしなければ街まで降りて
行くことが出来ません。
それゆえ夜に行くレストランもホテルの近くの、決まったところに
毎晩ということになります。
もともとスタジオオーナーと友人ということで、ここでも厨房に入らせて
もらったりして、イタリア料理の作り方を学びました。

そう、カプリ島に何度も行ったのですが、仕事で行っていたために
青の洞窟には一度も行ったことがありません。
でも何か変わったことを仕様と思って、一度美容院に行って髪を
切ってもらいました。
美容師さんがしきりに日本製のはさみは最高だ、と言っていました。
ところでこのホテルスタジオ、結構海外の有名ミュージシャンも
仕事出来ていて、というかほとんど保養をかねてでしょうけれど、
スティングとかマドンナも来たことがあるそうです。
日本人ミュージシャンもたくさん来ています。
ゲストブックを読んだのですが、ここでは内容を絶対公表出来ない
ような人も書いています。(笑)

ホールには食堂が付いていますね。
チェコのドヴォルザークホールでよくレコーディングをしましたが、
地下に食堂がありました。
食べたものはあまり覚えていません。
ワルシャワフィルのレコーディングで使うホールも、食堂があります。
食堂というよりカフェでしょうか。
最近ワルシャワの物価はヨーロッパ並みになってきて、貧富の差が
結構出てきました。
街中ではコーヒー一杯500円位という、とんでもなく高くなっています。
ホールのカフェは70円くらいだったかなぁ...
あ、ネスカフェのインスタントですけれど。

書き始めて20分ちょっとですが、まだ出前が来ません。
お腹すいたなぁ...
ちなみに今日は肉が食べたくて、カツ丼にしました。
それにしても普通の原稿もこのくらいのペースで書けるといいのですが、
仕事となるといきなりペースダウンしてしまうので...

ご飯ネタでもうひとつ思い出しました。
ロサンゼルスにあるドリームワークスに見学に行った時のこと。
大きなビュッフェスタイルの食堂があるのですが、これがすべてタダ!!!
私たちのような外部の人とかも関係ありません。
いつでも好きな時に好きなだけ食べられます。
しかも24時間営業らしく、その規模と太っ腹加減にすごくびっくりして
帰ってきました。
デザートだけでも10種類位あったと思いますが、でも味はアメリカンです。
敷地もすごくひろくて川も流れているし、いやぁなんというか...
おなじ音楽や映像を作っている私にとっては夢のような環境です。
すごいです。
環境を変えたらいいものが出来るでしょうか....

同じ時にディズニーにも行きました。
ディズニーランドではありませんよ。
ここには敷地内にスタジオセットがあったり、感激の連続です。
いいなぁと思うのは絵コンテ書く人ひとりひとりに個室が与えられて
いることです。
結構制作環境としては贅沢でしたが、いつここから出て行かなければ
ならなくなるか、というプレッシャーはすごくあると言っていました。

と書いているうちに、いきなりご飯来ました。
おいしゅうございました。
家に帰ったら写真載せます。これです。
P1010904.jpg
それにしても私たちはご飯食べるの、早いです。
仕事中というのもありますが、だいたい10分で終了でした。
若かりし時にはレコーディングのプレイバック中、つまり一曲4分位の
間でご飯を食べなければいけない時もありましたから...
それもいつ食べられるかわからないので、麺類は絶対に頼めませんでした。
今は私中心にスケジュールが動いていますから、
ご飯が来たら真っ先に食べに行くのが私です。(笑)
それにしても書いていること、ご飯と車のことばかりですね...
写真、忘れそうになりました。
食べる一分前まで写真!!と思っていて、食事が来た瞬間にはもう
一口食べてしまいましたから、我慢の出来ない犬のようです....

■2006年2月21日

先日、ウオモの取材でsergio rossiに行ってきました。
女性もの、というイメージが強かったのですが、男物もありました。
まだ靴だけですけれど、結構好きな形でとってもいいです。
私には珍しく茶系の靴をすごく気に入ったら、いただいてしまいました。
これから春夏にかけてとても軽やかな、楽しみな靴です。
これに合わせて茶色のベルトを自腹で買いました。
結局はお金を使います。(笑)

つまらないことですが、最近名称を変えた金融会社があるじゃないですか。
あの名前が気になるんですよね...
英語でいうとすごく変な意味があると思うのですが、よく会社名に
したなぁと感心することしきりです。
いや、英語のスペルがわからないので何とも言えませんし、他にも意味が
ありますからいいのでしょうけれど....


世界遺産、あまり見ないのですが、先日はエルサレムをやっていました。
私の人生の中でも転機になった旅がエルサレムでした。
2度ほど行っています。
すごく複雑な所でした。
街も文化もなにもかも...
キリストが死んでしばらく安置されていたという教会(でしたっけ...)の近く、
旧市街の真ん中へんにビルの屋上がオープンカフェになっている
ところがあって、そこでお茶するのは何とも言えません。
コーランやいろんな音が聞こえてくるのです。
全てをミックスした混沌とした世界の中心にいながら、コーヒーを
飲んでいる状況は何と言って表現していいのか迷います。


さて、今日は車の話です。
ちょっとつまらないかも...
でも本当に車が好きです。
以前にも同じような話を書いた記憶があるのですが、今日も書きます。(笑)

免許を取ってから25年以上になります。
毎日のように運転していてゴールドカードです。(笑)
乗った車はレンタカーを含めれば100種類以上。
最初の免許を取った時は、コラム型のギアチェンジでした。
つまり昔のタクシーのようなハンドルの横に
シフトレバーが付いているタイプ。
海外のSUVのオートマチックレバーにはまだこういうタイプが
残っていますが、これはこれで結構使い易かったです。
はっきりいってほとんどの車、乗れると思います。
マニュアルの左ハンドルでもまったく問題なし。
ヨーロッパでレンタカー借りるとほとんどこれです。
でも時々リバースに入れる方法が車によって違うので、
だいぶ走り出してから困ったことがたくさんあります。(笑)
今まで一番変な車はシトロエンの2CVを改造して三輪車にした車。
ちゃんとナンバーが付いていました。
それからBMWの三輪車。
シュミットという名前だったかなぁ...
シトロエンは実は一番好きな車で、今まで2台所有したことがあります。
本当はDSかSMが欲しかったのですが、CXで散々苦しんだ末、
もう絶対に乗らないことを決心しました。
1990年最終型ジャガーダブルシックスはすごくいい車でしたね〜。
好きでしたがスピード出すとエンジンから煙を出したり、
ガソリン臭かったりと古いだけのことはありました。
ガソリン臭さはいつか火事になって死ぬんじゃないかという感じで、
それでやめました。
ワーゲンの1960年代のタイプ2(マイクロバス)を持っていたこともあります。
Wマークが鼻面にある、くすんだオレンジとクリームのツートン、
かわいい車です。
カリフォルニアから輸入して、エンジンを1600現行型に乗せ変え
ブレーキに倍力装置を入れエアコンも入れました。
結構走れるようにまで改造したのですが、夏場はガソリンのパーコレーションが
ひどくて、走っているときにすぐにへこたれ止まります。
未だに都内の青山や原宿近辺で所有して頃のナンバーで走っているのを
見かけますが、止まらず無事に走っているのでしょうか。
80キロくらいまではスピードを出せたのですが、そのスピードで
フルブレーキをかけるとお尻を振るので怖かったです。
40歳の誕生日に自分で自分のプレゼントとして、
トライアンフTR4Aというイギリスの古いオープンカーを買いました。
これでドライブに行くのは最高だったのですが、一週間乗らないと
ブレーキが錆び付いたりといろいろ大変でした。
2年間一生懸命レストアして、最後に電気系全てをオーバーホールした
段階で情熱が冷めました。(笑)
使ったお金、もったいなかったな....
ロサンゼルスで車を借りたとき、レンタカー屋さんの手違いで車がなく、
リンカーンのどでかい車になったことがあります。
ラッキーですね〜と係の人にはいわれましたが、燃費は悪いし
何だか怖い人の車みたいで、ちょっと緊張しました。
しかも車内灯が消えないのです。
昼間は気がつかなかったのですが、夜、車を止めた後も消えなくて
バッテリーが上がるのではないかとヒヤヒヤしました。
結局エンジンを止めて30分後に消えることがわかりましたが、
アメリカ車はこんなもんでしょうか....

アメリカではガススタンドはセルフサービスがほとんどですけれど、
日本でも最近増えましたね。
でも未だに未経験です。
アメリカではクレジットカード型のセルフが主流になる前は、キャッシャーに
先に行ってポンプ番号をつげ、いくらかを先払いしていました。
私はとにかく荒野や砂漠の長距離ですから、いつでも絶対に満タンです。
20年弱前くらいには先に給油して、キャッシャーで何番ポンプと告げるのでしたが
今はポンプの所でカード清算のほうが、ラクチンです。
人とのおしゃべりはなくなりましたけれどね。
そう、ひとりで走っていると一日の中でしゃべることが極端に少なくなります。
食事の時の注文とお店での買い物、モーテルのフロント、下手をすると
これだけになっちゃいますから...

今までで面白かったのはハンガリーのガソリンスタンドでしょうか。
私の運転していたトラバントという車はガソリンと灯油(だったかなぁ...)の
混合燃料なので、それを置いてあるスタンドを探さなければなりませんでした。
昔の有鉛ハイオクを探すようなものかな....(古いなぁ)
記憶がないのはエルサレムでのガソリンステーションです。
確かアメリカ企業系のお店を探して入ったような気がしています。

最初に乗った車はホンダのシビックです。
運転免許証を受け取った後すぐにレンタカーを借りました。
その車はギアボックスがひどくて、自分は運転が下手なのだとすごく悩みましたね。
自分で買った車はサニーGXハッチバック。
20歳のクリスマスイブ、小雪がちらつく中、神奈川の中古屋さんまで
自分でとりに行きました。
車体価格10万円に保険が22万円位。
L14型エンジンにソレックスのツインキャブ。
スペックはいいのですが70年代の排ガス規制で全然力はなかったです。
エアコンはもちろん付いていなくて、半年でめげました。
そのあとはホンダアコードCVCC。
画期的なエンジンだったのですが、エンジンが暖まっていると
再始動が難しかったひどい車でした。
もちろんマニュアルギアシフトでしたから、信号待ちでエンストしたら最後です。
欠陥じゃなかったですかね、あのCVCCという方式は...
プレリュードを2台乗ってからマツダのRX-7に乗って、スピードに
目覚めてしまいました。
ロータリーエンジンはとても特殊な感じのエンジンで、モーターのように
滑らかでした。
違法ですけれどターボリミッターを外したり、ちょっとした改造は
いつもしていました。
RX-7も2台乗り継いでからシトロエンの地獄にはまるわけです。
それにしてもRX-7というスポーツカーのような車より、シトロエンという
遅い車のほうが運転の楽しさ10倍くらいで、私自身おどろきでした。
しかも運転し始めてから初めてのオートマ車です。
不思議なものです。
ここから外車の魅力にはまってしまったのです。

日本車、まだまだですね。
何度か雑誌のタイアップページで試乗したりしましたが、日本の超高級車より
安い外車のほうがしっかりしていたりします。
あくまでも乗り心地というより、車の基本的な部分ですけれど...
東京は首都高速という最悪な高速道路がありますが、怖いんですよ、
その試乗した日本車が....
道路からの何のインフォメーションが伝わって来ないので、スピードを
上げたときに死ぬかと思いました。
これが本当に高級車と言えるのかどうかは、私には何とも言えません。

今まで運転したことのある車を書いてみようかな、と無謀なことを考えてみました。
あくまでも運転したことのある車です。
乗ったことのある車なら更に倍以上になるはずですけれど、やっぱり車は
運転しないとわからないことがたくさんあるので。

■ホンダ:シビック、プレリュード、アコード、シティ、エリシオン、レジェンド、
■日産:サニーGX、スカイライン、フェアレディZ、テラノ、180SX、シーマ、
■マツダ:ファミリア、RX−7、ルーチェ、ユーノスプレッソ、コスモ、ペルソナ
■トヨタ:スターレット、コロナ、マークII、カローラ、セリカ、カムリ、スープラ、
■三菱:レンタカーでいろいろ
■メルセデス:C、E、SL、SLK、S、W463、その他
■フォルクスワーゲン:ゴルフ、ボーラ、タイプ2(マイクロバス)、
ビートル、パサート、
■ボルボ:240
■アメリカ車:グランドチェロキー、エクスプローラー、タウンカー、
トーラス、その他ダッジ、リンカーンとかいろいろ乗りましたが、
車種をあまり覚えておらず
■シトロエン:CX、BX、AX、
■アウディ:カブリオレ、A3、A4、TTロードスター、
■ポルシェ:911、996、ボクスター、
■BMW:シュミット、Z-3
■TVR:キミーラ400、
■ジャガー:XJ12(ダブルシックス)、XKR
■モーガン:プラス4、
■トライアンフ:TR4-A、
■オペル:ヴィータ、ベクトラ、オメガ、
■ルノー:トゥインゴ、
■プジョー:106、206、
■アルファロメオ:156、スパイダー、164、
■マセラッティ:3200GT、
■フィアット:ティーポ、
■ローバー:レンジローバー、
■ロータス:エリーゼ111S、
■ケーターハム:スーパ−セブン、
■その他:トラバント(ハンガリー)、ローマックス(2CVのエンジン)、
ポルシェ356レプリカ、ジネッタG4、アリエル・アトム、
写真はローマックス、ジネッタ、アリエル・アトム、シュミット、トラバントです。
シュミットは乗った車ですが写真を見直していたら、どうもレプリカですね...
車好きでもトラバントをハンガリーで運転した人は、そういないと思います。
自慢です。(笑)

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今までで忘れられないのはシトロエンCXとトライアンフでしょうか。
二つとも所有をしていた車ですが、いいも悪いもいろんなことがありました。
逆に苦手なのが、ポルシェです。
どうも自分の感覚に合わないというか、わからないのです。
自動車雑誌でもみんな褒めているのですが、よくわからない。
わかるまでのスピード領域に達していないからでしょうか...
一番最初に運転したのがフランスで、エンジニアの車でした。
もちろん駐車のときに前の車にぶつけました。(笑)
そのトラウマが消えないのでしょうかね...
形は好きなんですけれど。
特にナローポルシェの時代が...
でもその70年代は車としての完成度が低いと言われています。
どうも私は完成されたものより、どこか未完成なものが好きみたいです。
誰かガツンとポルシェの良さを教えてもらえないものでしょうか。

まだまだ忘れているのはたくさんあります。
しかもいくつかの車種は年代違いで何度も乗っていたりします。
今乗っている車は中古車から新車含めると、3台目です。
本一冊くらいのレポート、書けると思いますよ。(笑)
こうやって思い出してみると我ながらすごいですね〜。
でもまだまだです。
フェラーリは乗ったことないし、ベントレーも。
面白いことにBMWは運転したことがないのです。
シュミットとはすごく古い三輪車ですし...
サーブもこうやって思い出してみると、運転したことがありません。
フランス車もすごく好きなのに、運転はあまりしていません。
まわりに持っている人がいないから、でしょうか。
マセラッティは今度クワトロポルテを借りる予定があるのですが、
私にその暇がないのです。

これだけ乗って思うのは、古い車も新しい車も何一つ変わっていない、
ということです。
エンジン、ブレーキ、ハンドル、シート...
乗り心地だって昔の車のほうが優れているものは、たくさんあります。
メルセデスだって今より昔のほうが本当に品質はいいです。
部品ひとつの精度の高さ、それが組合わさった質感など
今のものとは全然違います。
最近のではこういう質感の車に出会ったことがありません。
もちろんそれなりの金額の車でなければなりませんけれど...

私の今の車はW463というものです。
芸能人が最近たくさんこの車に乗っています。
私は連続ではありませんが、3台目です。
設計されたのが20年以上前で、外側のデザイン、ほとんど変わっていません。
それくらい好きと言うか、他に乗りたい車が見つかりません。
でも壊れまくっています。
はずれの車だったのでしょうね...
品質もすごく落ちているのだと思います。
燃費は悪いし背は高くてとっても重くて環境には悪いのですが、
でも運転はしやすく車内もとても広くて機材もたくさんつめます。
私のは違いますがAMG仕様のものは、たぶんですけれど軽く200キロくらい
出るんじゃないでしょうか。
この車高で200キロは相当勇気がいると思いますけれど...
本当に乗りたいのはシトロエンやそういった古い車なのですが、
今の交通事情ではとても乗る気がしません。
今まで故障で何度仕事に遅れたでしょうか....(笑)

■2006年2月17日

この間の水曜日はNHKの番組「ふれあい広場」の収録でした。
この番組、以前の公園通りで会いましょうという番組から
バトンタッチして2年間続いていたのですが、
本日の収録が本当の最後となってしまいました。
公園通りから何度か出演させていただいてきたのですが、
最終日に出演出来たのは、なかなか感慨深いものがありました。
ホスト役は大江千里君。
最終日のゲストは私と古内東子さん。
千里君は同い年というのもあって、最近何度か一緒に仕事を
しています。
東子さんは7年ほど前、彼女のアルバムでチェロを弾いたり
ストリングスアレンジをしたりしていました。
お会いするのは久しぶりでしたね〜。
相変わらず姉御っぽい、いい感じです。(笑)

P1010890.jpg

久しぶりと言えば、このふれあいホールのスタッフは
もうよく知っているのですが、私がソニー時代の担当ディレクター
だった人がいたり、千里君のバンドでドラムを叩いていたのは、
私のソニー所属部署のディレクターマイケル河合さんだったり。
ベースは先日のボニーピンクさんの時の川上さんでしたし、
なんだか同窓会のような感じで、最終回にはなんだかふさわしいような
ステージでした。
あぁ面白かったな〜。

懐かしい人と会って話に花が咲くのは、昔話。(笑)
マイケルさんが種とも子ちゃんと仕事をしていると聞いて、
すごく懐かしかったですね〜。
ソニーでほぼ同期のアーティストで、なんとデビュー当時は
同じマンションで部屋が隣同士だったり。
あの頃二人ともすごく暇だったので、代々木の体躯館のプールに
一緒に行った記憶もあります。
何故一緒に行ったのだっけかなぁ...(笑)
暇だったんだろうなぁ。
うーん、種ちゃん、これ見たらファンメールまで連絡くださ〜い。

まぁ私も今年デビュ−20周年ですから。
音楽の仕事を始めてからはもう26年が過ぎようとしていますし...
私がソニーでデビューした頃の同期(2〜3年の違いはありますが)は、
サイズ、東南西北、種とも子、ピアニストの村松健、プリンセスプリンセス、
世紀末、エピックソニーではゴンチチ、キリングタイムあたりが一緒でした。
(サイズの松浦君はゲーム制作会社の社長をしていると聞きますし、
村松君は小さな島に移り住んでのんびりとやっていると聞きます。)
ほとんどのアーティストがソニーのオーディションでデビューをしているので、
同期という言葉がピッタリきますね。
私のデビューは違うので、ちょっとその仲間に入れないのが悔しいですが...
でも年齢が近かったせいもあって、よく仕事を一緒にしたりしていました。
サイズとは同じディレクターだったので、レコーディングもよく
やっていました。
大阪の松浦君のスタジオまで行ったこともあります。
ヴォーカルのチャカは私のアルバムにも参加してくれたり。
踊りの南流石さんとの出会いもこの頃です。
東南西北は彼らの最後のアルバムにプロデュースとして参加しました。
アレンジの技術的な問題はともかく、結構いいアルバムでしたね。
ヴォーカルの久保田君の曲を、すごくいい感じにアレンジした
記憶があります。
さすがに世紀末との仕事はありませんが、デーモン閣下とは一緒に
ステージに立ったことがあります。
彼の衣装(普段着でしょうけれど)に太刀打ちするためにはと、
私は紋付袴に刀を差して出ました。
ついでにちょんまげのかぶり物も。
受けましたけれど.... ^_^"
(この時のビデオがあるんですけれど、絶対出せませんよね〜。)
プリプリとも仕事はしていませんが、レコーディングスタジオが
よく隣同士で、何故かベースのシホちゃん(だったっけかなぁ)とは
仲が良くなって...
そう言えばこの間、沖縄で偶然ばったり会いました。

そう、私はよくばったり人と会うことが多いのです。
ピアニストの加古隆さんとは随分前のことですが、北海道の帰りの
飛行機でお会いして、それからお仕事をするようになりました。
これも昔の話ですが、パリのサンジェルマンに昔は日曜日もやっている
ドラッグストアがあって、そこで買い物をしていたらパリに住んでいる
友達夫婦と会ったり。
そこからパリでの仕事を、お願いするようになりました。
おなじサンジェルマンの市場では、雑誌編集の人とも会ったのですが、
さすがに異国のへんぴな所でいきなり会うと、この人誰だっけ〜???
となります。

そう、問題は私が人の顔と名前をすぐ忘れることなんです。
本当に。
一番まずいな、と思うのは、インタビューとか仕事の打ち合わせで
○○です、と自己紹介されたその3分後に名前を忘れていますから....
本当に致命的とは思うのですけれど、ダメなんですよね、本当に。
どなたか顔と名前をすぐに覚えられる方法とかコツ、知りませんか?
是非教えて欲しいです〜。
そしてばったり出会ったときに、何を話したらいいか、も。
先日は雑誌の撮影でお会いした写真家の人と、とある駐車場の
エレベーターで会ったのですが、何もしゃべれませんでした...
なんか印象、とても失礼だっただろうなぁ.....

ふれあいホールの出演者との写真を引っ張りだしていたら、
木住野佳子さんとのコンサートの写真が出てきました。
忘れていました....
楽屋にて参加メンバーと一緒に。
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