Motel Chronicles


■2005年7月26日

台風でしたね。
あるイベントに出演するはずだったのですが、台風の影響で
中止になってしまいました。

先日出演した週刊シティ情報という番組のアナウンサー、
膳場さんとのツーショットです。とても奇麗な方でした。
nhkbs.jpg
ランスルー(リハーサル)の時に大きな地震がありました。
例の千葉の地震です。
天井に取り付けられたライトがずいぶんと揺れていました。

私の持っているチェロは借り物でありますが、購入の予定はたぶんありません。
次のチェロが見つかるまで、自分のと借り物を使い分けていくという、ちょっと
贅沢な毎日です。
それにしても今の楽器せっちゃんが嫌いになったわけではありませんが、
更なる音のバージョンアップをと思っているのです。
この借り物の子は音はまぁまぁですが、ちょっと不細工です。
平均的なチェロのサイズからかけ離れているので、ちょっと
弾きにくい時もあります。
厚みもあまりなかったので、私がたまたま楽器の容量増やすために厚くしたら?
と言ったことがあって、本当にそうなっています。
つぎはぎではありますけれど。
そう問題なのが顔(楽器の容姿ですね)がいいものと、顔が悪いけれど
音がいいものをどちらを選ぶかなのです。
あと家柄(楽器の作者)もあります。
これは異性のパートナーを選ぶときに似ているかもしれませんね。
でも楽器には出会いというのもありますが、これらの要素にお金の問題が
加わります。
美人で音がいいと億単位というお金がかかります。
いい音、いい顔、いい家柄=すべてお金につながっていきます。
有名な演奏家が使用したというおまけがつくとさらに高額になったりします。
ヨーヨーマの楽器はデュプレが使っていたとも聞きますし...
音のいい楽器はだいたいイタリアの300年前ほどにつくられたものが
ほとんどで、現存する楽器を世界中の演奏家で取り合ってい状態なのです。
いったい何台あるのかわかりませんが、ストラディとか有名なものは
誰が何を持っているということは、世界中が知っているくらいです。
そしてお金があるからといっても、いい楽器に巡り会えるわけではないのです。
難しいです。

さて、私は今週からずーっと来月にかけてテレビとかラジオ、雑誌等での
新しいCDのプロモーションです。
8月24日「yours」発売です。

■2005年7月19日

今週の土曜日にNHKの番組に生出演します。
番組で私への質問を募集しているらしいので、お知らせします。
当日、生放送中にも募集していますがその前から番組のHPで、
質問書き込めるようになっているということです。
番組のHPアドレス
番組:BS週刊シティー情報(生放送)
日時:7月23日土曜日 18:10〜18:50
     再放送24日  7:10〜 7:50


楽器をますます探す気になってきました。
でも本当にいい楽器は市場になくて、もしあったとしても
ウン億円という途方もない値段がつきます。
やはり出会いでしかないと思っていますけれど、それにしても
難しいのかなぁ...

今日は埼玉のスキップシティというところまで行ってきました。
映画のコンペティションが行われていて、2本観てきました。
ひとつはフィラデルフィア交響楽団の楽員たちを追ったドキュメンタリー。
音楽とは何かというとても難しいものを題材にしています。
監督の代わりに楽団のチェリストが来日していて、楽屋で少し話をしました。
映画のあとで彼が弾いた自分の祖国(イスラエル)の音楽が
印象的でした。
もうひとつは合成用のグリーンスクリーン(スターウォーズでも
多用されていましたね)とDVカメラを使って、低予算で作られたものです。
出演者はリビングに張られたグリーンスクリーンの前だけで演技をし、
背景はすべて合成という徹底したもの。
でも監督の映画を作りたいという情熱、脚本の素晴らしさで
映像の汚さも気にならず、飽きることはありませんでした。
音楽もサンプラーですがオーケストラ音楽をうまくシュミレートしていて
良かったです。
今週末までいろいろな映画をやっています。
お時間のある方は是非。

■2005年7月16日

私的なお願いごとです。
どなたかいい楽器をお持ちで使っていないとか、売る予定のある楽器を
お持ちの方、お貸しいただける方、是非ご連絡ください。
fan@archcello.com
今持っている楽器をバージョンアップしたいと、最近考え始めました。
本当は弘法筆を選ばず、というのが好きなのですが、私には当てはまりません。
ただいい楽器はいきなり一億円前後からになります。
そんなお金はどこにもありませんけれど...
でもやはりいい楽器が欲しいです。
自分の演奏や音楽が変わる気がしています。

■2005年7月14日

コンピューターのシステムを変更してから、使っていたソフトの移行を面倒に思い、
ずーっと放っておいていました。
ゆえにこの更新も出来なかったのです。
すみません。
時々もうコンピューターを使うの、やめようかなぁ、と思います。
あのデータはどこだ、とかシステムが調子悪いとか、そんなことばかり
やっているような気がしていますし、データのバックアップ用にハードディスクを
2台買ったばかりです。
到着次第レコーディングのデータを整理しなければなりません。
創造する、とは本当に縁遠い作業ばかりです。

メールアドレスはいくつか持っていますが、以前から使っているアドレスに
一日20通以上の変なメールが届くようになってきました。
いわゆる迷惑メールというやつだけれど、これがメインアドレスだと
本当にイヤになってしまうでしょう。
コンピューターとメールソフトを立ち上げると、まずそれらの
掃除から始めなければならない毎日。
迷惑メールが届くこのアドレスはコンピューターソフトの登録や
ネットショッピングの時の登録に使っていますが、
そういうところから漏れているのでしょうか。
原因はわからないけれど、アドレスをいくつか使い分ける必要性を
感じる、今日この頃。
それからみなさんが相変わらず知らずにウイルスを、コンピューターに持っている
かもしれませんよ。

そのいくつも持っているアドレスも、IDだとかパスワードだとか本当に
覚えなければいけないことが多すぎます。
ネットショッピング、バンキング、ソフトのダウンロードさえ
登録したIDが必要。
もちろんなるべく同じようにはしているのだけれど、それも安全性を
考えるとそれも不用心だし頭悩ませるところです。
どうしたものでしょうか...

自分でドメインを持っている特典は、メールアドレスを好きなだけ作れる
ということでしょうか。
母やマネージャー、友人にいくつか提供していますが、転送はもちろん
WEBメールも出来るし重宝しています。
そうはいっても自分で使うのはひとつだけですけれど...


妹の家に行ってADSLのセッティングをしてあげたのですが、
3時間頑張ってダメでした。
どうしてこんな難しいことを皆さん平気でやっているのでしょうか...(笑)
IDの名称だってパスワードだってプロバイダーによっては
名称が違っていて、本当に悩むし。
特にNTTのフレッツとプロバイダーをビッグローブという他社の組み合わせ
なので、どちらの原因でつながらないかも迷うところ。
結局はビッグローブのミスというオチがつきましたが、あの深夜の不毛な3時間は
どうしてくれるのか...
でもNTTの24時間対応の接続お助けサービスにはちょっとびっくり。
深夜1時に電話が出来るのですから。


先日、蜷川さん演出の歌舞伎を見ました。
12夜というシェイクススピアを題材にした新作。
すごく斬新な舞台美術と名前は一般的ではないけれど素晴らしい演技力を持つ
出演者たち。
とてもよかったです。
音楽もいつものお囃子とプラスαがあるのですが、個人的には最初のひとつを
除いては必要性を感じませんでした。
それより違和感が強すぎて...
音楽性もそうですけれど生楽器とスピーカーから出てくる音でも、
まったく異物という感じです。
雷の音とかも昔の方法でやって欲しかったかなぁ...
でも舞台美術はすごいです。
いや、いつもの歌舞伎座というところを考えても、すごくよかったです。

実は歌舞伎をよく見ています。
多い時では毎月の演目ごとに、少ない時でも2ヶ月に一度くらい。
10年以上前には懇意にさせてもらっていた片岡秀太郎さん(女形)に
楽屋まで遊びに行かせてもらっていました。
先代の片岡仁左衛門さんにも2度ほどお会いしたことがあります。
もちろんサインもいただきました。
当時ほとんど目が見えない状態だったのですが、花道を見栄を切って
タッタッタと帰って行く姿はすごくて、泣いてしまったこともあります。
今の片岡仁左衛門も踊りはきれいで滑稽なやくもいいですけれど、
先代のあの重みのある演技に到達するのはいつのことでしょうか。
現在では片岡孝太郎さん(女形)と知り合いでありますが、まだ楽屋に遊びに
行くほどではないです...
そういえば孝太郎さんと父である仁左衛門さん二人で踊ったことがあるのですが、
非常にきれいでした。
親子であるということと役柄では男と女という関係、なかなかドキドキ
しましたけれど。

歌舞伎の中でも今回観たものは異色といえます。
以前にも野田英樹演出で勘九郎主演のものを観ましたが、面白いものです。
今年もやっていたような気がしましたけれど...


私の家でCM撮影が行われました。
いえ私が出演するのではなくて、家そのものを撮影現場として提供したのでした。
監督が知り合いだったこともあるのですが、当日、トラック3台ほどで撮影機材や
撮影美術道具(家具類)が運び込まれると、とても自分の家ではないような
そんな錯覚になりました。
家そのものが古いですけれど、それにあわせてアンティーク家具が運び込まれると
タイムスリップしたような感じを受けます。
とにかくじんわり重く暗い、お金持ちの実家といった雰囲気でしょうか。
いつもはミッドセンチュリーっぽい家具ですから、全然違いますけれど...
出演者はバレリーナの森下洋子さん。
相変わらずとてもかわいいすてきな人でした。

■2005年5月25日

先日の日曜日、西武ドーム球場で行われた国際バラとガーデニングショウで
NHK-BSの収録に出演しました。
朝10時からのBS生放送ということもあって、たぶんご覧になった方は
少ないかと思いますけれど...

バラはとても好きな花ですけれど、ガーデニングショウとなると
どうなんだろう...とちょっと半信半疑ではありました。
スコットランドやアイルランドで美しい庭を見たことがありますが、
そのギャップも含めて見本市みたいなものは...と思っていたら
これが大間違い。
今回は秘密の花園という映画にもなった小説から、その秘密の花園
そのものをイメージして作られたところをメイン会場として、
番組は進行しました。
もちろん私はその中でチェロを弾いたのです。
第一印象は狭い、湿気ている、どうしよう...でしたけれど
こんな庭が家にあったらどんなにいいだろう、という素敵な空間でした。
思いのほか演奏をしやすい環境でしたし、西武ドーム球場というのは
あとから屋根を足した構造になっているので、側面に壁がありません。
つまりある程度吹きさらしになっていて、鳥や花アブ、蝶々など
花を求めてたくさんの生き物が来ていました。
朝早く会場に着いたときは、本当の森林の中にいるような錯覚にもなり
大変気持ちよかったです。
今年で7回目になるそうで、とても大勢の人が来ていました。
私が仕事を終え帰るお昼頃には入場制限で1時間半待ち、ということでしたから
すごいですね。
ゲスト出演は歌人の佐佐木幸網さん、遠藤久美子さん、そして私でした。
遠藤さん、綺麗でしたね〜。

さて、来年デビュー20周年になります。
何もするつもりはないのですが、もし何かこんなことをして欲しい、
というのがありましたら、メールください。
CDは出す予定ですけれど、記念グッズも特にありませんし...
著作権上の問題で皆さんには公開出来ないと思うのですが、関係者向けには
今までのCD楽曲、アレンジ楽曲、取材記事、写真、テレビ、コマーシャルの
データベースを作っているところです。
これが結構すごい量になっていて、データをブラウジングするソフトを
最近やっと見つけたところです。
楽曲だけでも数百曲にもなりますし、何も進んでいません...
皆さんにも見て頂きたいとは思うのですが、たぶん著作権上無理でしょう...
ごく限られた人に仕事の資料用データベースとして活用して頂く、という
形になると思います。
私自身にとってもこのデータベースは有意義なものになりそうなので、
楽しみにしているのですけれど。

■2005年5月21日

BSふれあいホール、出会いのコンサートという番組の収録が
月曜日から水曜日までの三日間ありました。
以前は「公園通りで会いましょう」という番組に出演させて
もらいましたが、その流れの番組が「BSふれあいホール」です。
新しいことにチャレンジする、という番組らしいのですが、
今回の三日間はすごかったです。
以前の公園通りよりも何倍もすごいことをやっています。
今日は写真でご想像ください。
司会進行は服部真湖さん。
すごく素敵なかたでした。
同い年だそうで、とてもそんなふうには見えません。
私はすぐに猫背になってしまいますが、彼女の姿勢はピンと筋が通っています。
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■放送初日 6月7日(火)18:00〜18:44(BS2)
ゲストは振付演出家の南流石さん。
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古い友人ではあるのだけれど、仕事を一緒にするのは先日のGLAYで
出会った15年ぶりなのでした。
打ち上げでまっこりというお酒ですっかり酔っぱらった二人の写真を
載せましたが、こういう形でちゃんとした仕事をするとは
ちょっとビックリです。
でもちゃんとしていたかなぁ...
見てのお楽しみなんですけれど、結構すごいことやっています。
自分でも見るの怖いです。
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■放送二日目 6月8日(水)18:00〜18:44(BS2)
ゲストはアイヌ人のトンコリ奏者OKIさん
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と沖縄の歌姫内里美香さん。
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トンコリとはアイヌ音楽に古くから伝わる小さな琴のような弦楽器で、
私も初めて見ました。
内里さんは才能豊かな若い歌姫。私の作ったメロディに詩も
作ってくれました。
彼女はなかなかお茶目です。若いです。
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■放送三日目 6月9日(木)18:00〜18:44(BS2)
かねてから一緒にお仕事をしたかった谷川俊太郎さんがゲストです。
言葉遊びとかインプロビゼーションで谷川さんの詩の朗読に音楽をつけたり、
いろいろなことをさせて頂きました。
私が好きな詩を本人に朗読してもらいましたが、涙が出るほどよかったです。
楽しいセッションでした。
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■2005年5月4日

もうすぐ実家の引っ越しです。
私が生まれる直前から住み始めたのですから、既に45年以上を
同じ土地で暮らしていました。
もちろんその間には大阪への転勤とか神戸、立川にも住んでいたことが
あって離れていたこともありましたが、いざ実家が変わるということは
なかなか感慨深いものがあります。
一番最初は木造平屋でした。
今でもその時の玄関の鍵を持っていますが、明治時代のもののように古い
簡単な鍵でした。
祖父は初代ブルーバードに乗っていました。
写真も残っています。
父の大阪への転勤から戻ったときに二階を付け足しました。
これが雨漏りの原因となって、それはそれはひどいものでした。
よく漏電しなかったものだと感心します。
台風になるとタライがだいたい10個くらい並んでいましたから...

私が大学生の時にコンクリートパネル工法の家に建て替えました。
引っ越し前の家財道具のない状態では今の新築マンションのように
綺麗で、アンプとスピーカーだけ持ち込んでレコードをガンガン
鳴らしていた記憶があります。
(すみません、まだその頃CDは発明されていませんでした)
CDがないといえば、昔はレコードとカセットが発売されていたのを
ご存じですか?
そうカセットテープもちゃんとした売り物としてレコードと同じ値段!!で
販売されていたのです。
それもいくつか出てきてちゃんと2800円と書かれています。
ひとつは未開封の物までありました。
いやはや...
カセットテープと一緒にソニーウオークマンも発見。
初代の青色のやつも持っていたのですが、見つけたのは三代目の
ちょっと高級版。
今更使い道はありませんけれど、でもちょっと懐かしいです。

その他の物も引っ越しにあたっての整理で荷物の残りがたくさん出てきました。
父のものは他界したときにほとんど処分していたのですが、
私のがまだだった...
仕事のビデオが出てきたのはラッキーでしたが、中学高校時代とかの
手紙はどうしたもんでしょうか。
中には授業中に3センチ角くらいの紙にいろいろ書いて、それを
人づたいに渡してもらうのを、一年近くずーっと繰り返していたのも
全部残っています。
流行っていたのですよ、そういうのが。
書かれる字は丸文字でした。
もちろん男子も!!!
そういうたわいのない小さな手紙まで取ってあるのですから、
困ってしまいます。
読むヒマはなし、読んでもしょうがないし、たとえ60になっても
読まないだろうし。
捨てるのが一番でしょうか...

でも今みたいにe-mailではないので、時々宝物も見つかります。
吉本ばななさんからの直筆はがきを見つけました。
まだお会いしたことがないのですが、確か彼女のデビュー作を読んで
感激して、CDを送ったのだったかな。
そんなお礼が書かれていました。
よき時代でした。