■2006年8月18日
そろそろレコーディングのことでも書きましょうか....
特に秘密にしているわけではないのですが、今回は20周年ということで
企画盛りだくさんにてCD制作は日々続いています。
まずはコラボレーション。
これはまだ発表するわけにはいきませんが、異業種コラボが
実現しました。
パテシエに私をイメージしたケーキを作ってもらったのですが、
とても美味しいものが出来上がっています。
それはお店でも販売されるものになります。
中身は、まだまだ秘密ですが、自分が甘いものが好きなので
(いや、お酒も飲みますし、結局は美味しいもの何でも)
自分の好きなものを組み合わせてみたらどうなるだろう、という
ケーキです。(笑)
とても軽やかでしかもパンチの効いたモノになっています。
CDのタイトルもそのケーキにちなんだものになるはずです。
TFM坂上姉さん、待っててくださいね〜、番組に持参しますよ〜。
写真は中島パテシエとのツーショット。

CDの参加ミュージシャンも、豪華です。(古い言葉ですね...)
豪華、というか、昔からつきあいのある人たちに
出演をお願いしました。
ゴンチチに書いた曲は大変軽やかで、彼ららしいサウンドを
引き出せたと思っています。
曲の出だしの4音は、ゴンチチの曲から使っています。
ものすごく好きな曲だったので....
でも打ち合わせの時にそんなことを話し合っていたのですが、
彼ら、何の曲だっけ?と忘れていました。(笑)
ゴンチチは私以上に曲を書いていますから、たぶん。
寿司屋で大笑いしていますが、これでも真剣に曲の打ち合わせ中、の図。


自分のアルバムに初めて他の作曲家に書き下ろしてもらいました。
人の曲が自分のアルバムに入ったことは、幾度としてありましたが、
書き下ろしは初めてです。
作曲は松本俊明さんという人で、この曲では土岐麻子さんが
ヴォーカルで参加してもらっています。
アレンジは私。
人の曲というのはいろいろ勉強になります、はい。
土岐麻子さんはインディーズのほうでブレイクした、とても素敵な
歌声の持ち主で、もうすぐメジャーデビューも決まっているようです。
彼女が歌詞も書いてくれました。
松本君と3ショット。

最近のマイブームは、チェロカルテットです。
普通、ストリングスカルテットというとヴァイオリン二人、ヴィオラ一人、
チェロ一人という編成ですが、チェロ4人という変則カルテットです。
昔はこの形態でよくアレンジをしたりしていたのですが、欠点がひとつあるのです。
それはトップの人(一番チェロ、つまり私)の音域が、とても
高くなること。
ほぼ、ヴァイオリンの音域まで弾かなければならないので、難しいんですよ....
自分で譜面を書いてなんでこんなに苦しまなければいけないんだ、と
お蔵入り(?)にしていたのですが、最近復活です。
それは若いいいチェリストたちに知り合えた、ということでしょうか。
彼らと演奏すると、へぇ〜っと感心することしきりで、アレンジや演奏も
なんだか楽しくなってきます。
あやのちゃんは相変わらずピンクのチェロケースで登場です。

もうひとつのマイブームは、スタジオで取る食事です。
出前、飽きちゃうんですよね、本当に....
ちょっと値段高めでありますが、満足度大なお弁当です。

さて、もうひとつの初物は、アレンジです。
ジャズトロニックの野崎君には曲も書き下ろしてもらい、アレンジも
してもらっています。
そう、人のプロデュースで自分のCD楽曲を作るというのは初めての体験で、
レコーディング中もとても興味津々でした。
彼はレコーディングしたものをまた編集したりリミックスしたりを
家で作業するらしく、スタジオでは最後まで曲の全貌があまり見えませんでした。
うーん、楽しみですが、どうなるのでしょう.....
もう一曲は私の曲を彼に預けています。
驚異の地下帝国 始皇帝と彩色兵馬俑展−司馬遷『史記』の世界
という展覧会が江戸東京博物館で開催されていますが、
そのテレビスポット用に曲を書き下ろしました。
TBS系列でスポットが流れていると思います。
もちろんCDにも入ります。
もうひとつタイアップとして、東レの企業CMの音楽を担当しています。
まだ放送開始日は決まっていないのですが....
種ともこさんという歌手にも参加してもらいました。
彼女との付き合いは長く、ちょうど20年になります。
そう、それぞれのデビュー当時、同じマンションの隣同士、という出会いでした。
レコード会社も制作部も同じ。
それから10年くらいまったく会わない時もありましたが、先日、5月の終わりに
京都駅でばったり会ったのが運のつき、是非にとお願いしてしまいました。
京都で会った時のことは前のブログでも書いてありますが、本当に精神的に
最悪だった時で、彼女が天使のように見えたくらいです。
実際、金髪の爆発したヘアスタイルと二人のわんぱく坊主付きでしたが....(笑)
彼女の詩と歌、ものすごくいいです。
同じ世代の大人の歌、と自負していますが、心にズキズキ言葉がささります。
でも、最後には何か不思議な開放感があるのです。
彼女のピアノ、歌、私のチェロという大変シンプルな曲です。
このレコーディングで初物、ではないのですが、ずーっと封印していた
ものを解きました。
自分の歌です。
種さんに渡したデモテープの中で自分でコーラスもやっていたのですが、
彼女はそれが気に入ったらしく「彼女の要望」で、その部分、自分で歌いました。
私が15年以上前に出した歌ものよりは、まったくいい出来になっています。(笑)




この先、Cnema Dub Monks、山下洋輔さん、ドラムの村上ポンタさん、
尺八の藤原道山、ピアノの武部聡さん、とまだまだレコーディングは続きます。
ケーキをイメージした曲も作ります。
秋に発売なので楽しみに待っていてください。
今月の東京タワーです。
夏バージョンなのか、ライトアップの感じがクールですね。

先日の満月、デジカメでもこんなに大きく撮れました。
