■2005年5月4日
もうすぐ実家の引っ越しです。
私が生まれる直前から住み始めたのですから、既に45年以上を
同じ土地で暮らしていました。
もちろんその間には大阪への転勤とか神戸、立川にも住んでいたことが
あって離れていたこともありましたが、いざ実家が変わるということは
なかなか感慨深いものがあります。
一番最初は木造平屋でした。
今でもその時の玄関の鍵を持っていますが、明治時代のもののように古い
簡単な鍵でした。
祖父は初代ブルーバードに乗っていました。
写真も残っています。
父の大阪への転勤から戻ったときに二階を付け足しました。
これが雨漏りの原因となって、それはそれはひどいものでした。
よく漏電しなかったものだと感心します。
台風になるとタライがだいたい10個くらい並んでいましたから...
私が大学生の時にコンクリートパネル工法の家に建て替えました。
引っ越し前の家財道具のない状態では今の新築マンションのように
綺麗で、アンプとスピーカーだけ持ち込んでレコードをガンガン
鳴らしていた記憶があります。
(すみません、まだその頃CDは発明されていませんでした)
CDがないといえば、昔はレコードとカセットが発売されていたのを
ご存じですか?
そうカセットテープもちゃんとした売り物としてレコードと同じ値段!!で
販売されていたのです。
それもいくつか出てきてちゃんと2800円と書かれています。
ひとつは未開封の物までありました。
いやはや...
カセットテープと一緒にソニーウオークマンも発見。
初代の青色のやつも持っていたのですが、見つけたのは三代目の
ちょっと高級版。
今更使い道はありませんけれど、でもちょっと懐かしいです。
その他の物も引っ越しにあたっての整理で荷物の残りがたくさん出てきました。
父のものは他界したときにほとんど処分していたのですが、
私のがまだだった...
仕事のビデオが出てきたのはラッキーでしたが、中学高校時代とかの
手紙はどうしたもんでしょうか。
中には授業中に3センチ角くらいの紙にいろいろ書いて、それを
人づたいに渡してもらうのを、一年近くずーっと繰り返していたのも
全部残っています。
流行っていたのですよ、そういうのが。
書かれる字は丸文字でした。
もちろん男子も!!!
そういうたわいのない小さな手紙まで取ってあるのですから、
困ってしまいます。
読むヒマはなし、読んでもしょうがないし、たとえ60になっても
読まないだろうし。
捨てるのが一番でしょうか...
でも今みたいにe-mailではないので、時々宝物も見つかります。
吉本ばななさんからの直筆はがきを見つけました。
まだお会いしたことがないのですが、確か彼女のデビュー作を読んで
感激して、CDを送ったのだったかな。
そんなお礼が書かれていました。
よき時代でした。