■2004年6月29日
先週の土曜日にフジテレビ「僕らの音楽」の収録がありました。
今回は今井美樹さん。
古くからのお友達なのですが、実はチェロで彼女と一緒に仕事をするのは
初めだったのです。
相変わらず綺麗だし歌は上手かったし、良く喋る。
ごたごたはあるみたいですけれど、明るく元気でした。
この番組の音楽監督は武部聡さんで、もう20年近く前からの仕事仲間でも
あります。
あぁ、仲間と言っては失礼に当たりますね、先輩ですから。
作曲家アレンジャーの千住明君も同じ時に収録があって、千住君のアレンジで
武部さんがピアノを弾いていたのが、なんとも面白かったです。
「へぇ〜、武部さん、人のアレンジでピアノを弾くこともあるんだ!」
と控え室では突っつかせて頂きました。
そういえば前回のアヤヤさんの収録の時も、松任谷正隆さんと武部さんの
ピアノ連弾があって、ピアノを弾く松任谷さんを見るのは初めてだなぁ、と
ちょっと感激しました。
千住君もピアノ曲集CDとか出していますけれど、ピアノを弾くのは珍しいんですよ。
そう、私と千住君は同じ歳。武部さんが年上ですから先輩に当たるわけで、
3人で雑談をしていた時も
「音楽業界、こう見えても上下関係はきびしいよね」
という話になりました。
楽器や業種によって違うとは思うのですが、芸大のチェロ科というのは
ほとんど体育会系の厳しさがありました。
学校が終わった頃に上級生が酒を飲みに行くぞ、と誘ったとすると
絶対何があっても断れません。
ほとんど毎日に飲んでいたように思います。
だから強かったですね、お酒。
今はまったくといっていいほど飲めませんけれど、当時は嫌々ながらも
飲まされていましたから、飲み慣れていたと言ってもいいでしょうか。
チェロ抱えて終電に間に合わなくて、途方に暮れたことも何度もありました。
そういう環境で鍛えられたので、先輩に対しては人一倍気を使います。
特に芸大4年間のチェロ科の先輩に対しては。
だからスタジオのレコーディングなどに芸大のチェロ科の先輩が来るのが、
一番仕事やりにくくなりますね。
逆に「新人類」といわれた私たちの年代は、先輩からはそうやって
面倒を見てもらいましたけれど、後輩を飲みに連れて行くことはあまり
しませんでした。
ある意味、強制的に飲みに行くことがイヤでしたから、そういうことを
後輩達にはさせたくないというのもありましたし、また、自分のことで
いっぱいだったのでしょう。
今思いだしてみれば、高校時代の時も大学オケのアルバイトをしたりして、
そういう時は大学生からすごく可愛がられました。
それは酒を飲まされた、という意味ですが...
私にとっては今がやっとお酒をおごったり、食事に連れて行く立場に
なったり余裕が出来たのだなぁ、とは思いますが、時間がないことが玉に瑕です。
いえ、言い訳をしているわけではありませんよ...
周りの諸君、たかってもいいのですよ〜。
武部さん、千住君の会話を聞きながら学校は違うけれど(たぶん)先輩後輩の
良き関係が垣間見えてなかなか面白かったです。
作家で脚本家の野沢尚さんがなくなったようです。
一度ドラマで一緒に仕事をさせて頂き、打ち上げパーティーでは
話しもしたこともありました。
私と同じ歳だったのですね...
ちょっと以外でした。
詳細はわかりませんが、もし自殺だったら本当に残念でなりません。
秋にコンサートツアーがある予定です。
今回は今まで行ったことのないところに行けそうな気がしています。
楽しみに待っていてください。