Motel Chronicles


■2004年4月19日

日々雑感。
最近すごく気になっていることがあるのですが...
私もいろいろ取材を受けるのですが、話し言葉そのままが文章になってしまうのです。
つまり取材中の会話をテープで録音されるのですが、そのまま活字になってしまう。
最近の「文章」の流行はよくわかりませんが、これって変ではないですか?
例えば
「〜そこに行ったんですよ、そうしたら結構よくて〜」
という会話があったとすると、そのまま「行ったんですよ」と書かれる。
これって話し言葉じゃないですか?
違うのかなぁ。
私がいけないのかなぁ。
最近の取材原稿の流行として、インタビュワーの主観や主旨は入れては
いけないのかな、と思ってしまうほどです。
このままではただの会話テープ起こしのような気が...
最近、ものすごくこういうことが多くて、悩んでいるのです。
毎回原稿チェックで語尾ばかりを直す私。
言った私がいけないといえばそれまでなのですけれど、書き言葉で話すって
難しいですよね...

だいぶ前になりますが、エンジンという雑誌でブリジストンとのタイアップページに
出させてもらったことがあるのですが、その時の文章は素晴らしかったです。
美しい日本語、その中に私の思いと言葉が組み合わせられて、また私の至らぬところは
ちゃんと足されて世界観を広げて、ブリジストンというイメージを高めていました。
もちろん広告だから、ということもあると思うのですが、でもこれぞプロ、という
ものでした。
たぶん、ですが、取材をしてくれた彼の中には書くものは決まっていたのでしょうね。
その中に私の言葉と思いがシンクロした、という感じ。
ものを作るってそういうことだと思うのです。
私だっていくらコマーシャリズムのものや人の作品だって、必ず自分の思いを
入れようとします。
入れなければいいものが出来ないのです。
こだわり、みたいなものでしょうか。
 
久々の愚痴となってしまいましたが、でも結果は私から出ているわけで...
やっぱり(やはり)私がいけないのでしょうね。

 
 
たくさん質問がきているのですが、それにお答えする時間がなくて申し訳ありません。
覚えているものだけでもお答えしようかと思うのですが...
 
■アルバム『archcello』の中に『帽子と太陽と』が入ってると聞いて購入しましたが。
帽子と太陽はCDにはなっていません。いつかは入れる予定ではありますが...
 
■人狼の楽譜は出ていますか?
たぶん、出版されていないと思います。
 
■ESPACEを聴いていてふと思ったのですが、最後の和音あごで弾くのでしょうか?
あごで弾く奏法は存在しないと思います。CDの中ではふたりで演奏をしています。
ニューヨークの女性チェリストです。
 
■Impression Of Sunday をとても気に入り、購入を考えていますが?
廃盤です。このアルバムだけはQ盤(ジャケット等を省略した廉価版)にも
なりませんでした。
 
■『世界の車窓から』の低音は、なんと言う楽器なんでしょうか?
どの音に対しての質問かわからないので、ごめんなさい。
 
■ニューアルバムの予定は?
秋頃にDVD「世界の車窓から」に書き下ろしたものを集めて、CDを出します。
DVDのほうは6月くらいから順次発売されます。合計10枚と聞いています。
私もオマケ映像として出演する予定です。
 
■「キリンと月」のマリンバのバックのCDはありますか?
最近のベストに入っているものは、ギターで演奏されています。
ご質問のマリンバは一番初期に発表されたアルバムに入っていますが、
既に廃盤となっており、ソニーからリリースされた「アーリーベスト」の
中にひょっとしたら入っているかもしれません。
この「アーリーベスト」というアルバムは、私はまったく関知していないので
内容はよくわからないのです。
 
 
もっとたくさん質問をもらったような気がしているのですが、今日はこの辺で。
 
 
昨日さっそく松浦亜弥さんとのセッションが、放映されたみたいです。
忙しくて全然覚えていませんでした。
藤井フミヤさんとのセッションは5月27日夢・音楽館(NHK)と、だいぶ後です。
これもちょっと忘れてしまいそうですね〜。
 
それにしても忙しい毎日です。
なんなのでしょう、この状況は...
頭がオーバーヒート気味で、寝ていてもずーっと脳みそが動いている感じです。
まぁ普段はあまり使っていないから、ちょうどいいかもしれませんけれど、ね。
 
撮影用のチェロ、というのがあって、値段が安いので(とはいえ...)平気で
飛行機の荷物として預けることも出来るし、楽チンなのです。
でも撮影用とはいえそれでテレビロケとかは収録されてしまうので、
音の悪さが玉に瑕ではあります。
それと見かけが安っぽい。
そこで。
音はほとんど値段と正比例なのでしょうがないとして、見かけを変えることにしました。
ニスを全部一度取ってしまって、オールドっぽい楽器のニスに変えてもらいました。
結構おぉっ!という感じに仕上がっています。
ちょっとうれしい。
安いからいじりがいがある、というものです。
本命チェロでは絶対こんなことできませんから...