■2003年1月16日
2003年、今年もよろしくお願いします。
本日復活しました。
いや、本当は復活しているわけではなくて、これはイタリアのスタジオで
書いています。
皆さんはとっくにお仕事を始めて、いつもの調子に戻っていることでしょう。
いや、もちろん私も1月4日からイタリア、ナポリでレコーディングエンジニアの
仕事をしていました。
年末はパリで少しだけ休んで、それからナポリに飛んだのですが、
いやはや実に大変な思いをしました。
今年のパリは暖かく、マフラー、手袋も必要を感じないほどだったのでが、
ナポリに飛ぶ日に雪が降りました。
パリで見る始めての雪は、私をシャルルドゴール空港の滑走路に止まった飛行機の
中に7時間缶詰にし、空港会社が用意したホテルに着いたのが深夜12時近く。
しかもこんな形で見ることになるとは、と感嘆するユーロディズニー、
そしてその隣接するホテル。
空港から40分以上かかった移動は、車の取りあいというか、
実に手際の悪いピストン輸送となり、運転手と口論する姿があちこちにありました。
空港内もキャンセルされた乗客でパニック状態だったり、レストランは何処も
長蛇の列だったり。
ユーロディズニーのホテルは、チェックインカウンターから部屋まで遠く、
しかも凍った雪の上を大きなスーツケースを引きずり、途方にくれました。
ホテルのレストラン、売店はとうに閉店し、安ホテルの部屋には、
もちろん飲み水もなし。
つまり滑走路上の機内で食べたものが唯一の食事となり、簡単にシャワーを浴びて
4時間後にはロビーに集合、朝8時発といわれていた飛行機の期待を胸に、
またシャルルドゴールに戻ったのでした。
次の日ナポリに着いたのは3時間遅れ。
到着しただけでもまし、という感じで、着陸したときはみんな拍手喝采でした。
あまり悪口を言わないと約束した私ですが、今回は新年早々書いてしまいます。
AZ航空。
一昨年、テレビロケの仕事でマルタ島から帰国するのも、丸1日+27時間という
前歴を持っているのも、AZ航空です。
縁がないのでしょうかねぇ.....
今回ナポリ行きの飛行機には、ほとんどの乗客がイタリア人だったせいもあってか、
最終的に大変な状況になると、イタリア語でしかアナウンスしてくれないし、
日本人的におとなしくしていると、何も情報がもらえない。
だからイタリア人達のマンマミーヤという言葉と、その前後の言葉で判断したりします。
人数なんて数えていませんから、下手をすると空港に置き去りにされたかもしれず、
本当に大変な思いをしました。
その疲れがずーっと今日の最終日まで残っていて、いまではほとんど声が出ない状態です。
さて、ここからはローマのスタジオで書いていますが、明日の日本へ帰国する
飛行機がちょっと心配だったりします。
帰れるかなぁ、と。
この、新年早々の仕事は自分のものではないので、帰国早々、私は新しいCD製作に
入らなければなりません。
パリ→ナポリ→ローマとたくさんの人出会い、美しい景色を見て、大変な思いもして、
おなか一杯おいしいイタリア料理を食べ、それらのものがすべて曲の一部となっています。
出来れば太った分はキャンセルしたいですけれど.....
ローマでは、移動のごたごた+夜遅くまでのスタジオ仕事+食べ過ぎ+ナポリでの
大嵐+列車での移動.....等々の疲れから、まったく観光する気もなく、
スタジオに少し様子を見に来ただけでホテルに戻りました。
ホテルはいつもパンテオンの裏にある、普通のホテルです。
パンテオンは、ローマでも一番好きな場所かもしれません。
ローマ滞在中はずーっと雨でしたが、それでも1時間ほど傘をさしながら散歩しました。
人がすれ違える程度の細い小道が続く石畳、昔そのままと思える年代を感じさせる建物、
たたずまい、静けさ。
ちょっと遠近法を間違えたかと思うほどの、ライティングで浮かび上がった
大きなパンテオン。その前の広場に立つと、映画のワンシーンに
紛れ込んだような気がします。
疲れているし、とても寒い雨で躊躇しましたが、散歩してよかったひとときでした。
散歩の後はもちろんカフェでコーヒーを。
以前、シチリアの時にお世話になったコーディネーターの人から、
珍しいコーヒーが飲めるといわれていたのですが、
それがパンテオンの近くだというので行ってきました。
普通のエスプレッソコーヒー(砂糖入り)なのですが、
コーヒーの泡が1cmくらいあるのです。
カフェオレでしたらわかりますけれど、コーヒーの泡というところがミソで、
この店くらいだそうです。
実際、コーヒーマシーンは普段と逆の方向を向いており、抽出しているところを見せません。
囲いもありますし、企業秘密だそうです。
テレビロケでも撮影させないそうですし.....
ナポリに住む人から聞いたのですが、イタリアは南に行くほどコーヒーが濃くなるそうです。
それゆえ彼は北のコーヒーは薄くて飲めないといいます。
パリから来ると充分、という感じはするんですけれどね。
日付は変わって、10月9日、エールフランスAF276の機内です。
AZ航空。
やっぱりでした。
ローマ空港でチケットの発券もすんでいて、あとボーディングまで15分というときに、
フライトがキャンセルされました。
またしても説明なし。
覚えたてのイタリア語、parisのことをパリジというイタリア語を小耳にはさんで、
フライトキャンセルを知り、フライト変更をエールフランスに。
これ以上はご想像にお任せしますが、いつも助けられるのは何故かエールフランス。
今回はラッキーなことに、パリの空港でジェット燃料給油会社のストがあって、
晴れて機上の人となれたわけですけれど.....
ローマの空港ではボーディングパスを受け取った安心感から、
パスタとか唐辛子とかお土産屋さんで
食材を買い込んでしまいました。
50センチもあるパスタをビニール袋からはみ出させて空港内をうろうろしている私は、
ちょっとみっともなかったです。
いろんなことで国柄をあらわす出来事に遭遇しますが、
イタリアはいい国なんですけれど、忍耐力をとても問われる感じがします。
いや、忍耐と考えていけないのでしょう。
私は楽器を持って飛行機に乗るときは、隣の座席を楽器用に購入するわけですが、
これにも各航空会社の対応が違って、お国柄なのかなぁと思ったりします。
硬いイメージはBA。
ボーディングでは係員が私の楽器を先に機内へ持ちこんでしまって、
あとから私が搭乗すると、縄で座席にぐるぐる巻きにされています。
たぶん、楽器をキャビンに入れるのが嫌いなんでしょうね。
もともと離着陸のときに、荷物がちょっとでも規定外のところにあると
注意される航空会社ですから。
私が好きなAFは、座席は狭いですが比較的自由で、何か言われたためしがありません。
いつもピンチのときに助けられています。
NWはマイレージが異常にたまるのですが、結局「使えない」ことがほとんどです。
お友達エアラインのALでマイレージ使ったりするんですけれど、なんか変ですよね。
昔よりはよくいなったとはいえ、やっぱりサービスはね.....?
VSはロンドンに行くとき使いますが、乗るたびに誰か必ず顔見知りのクルーがいて、
時間をもてあますことがありません。
コックピットに入れていただいたこともあります。
御飯もとても美味しい。
先日乗った最新機種はビデオプログラムが50本くらいあって、選ぶのに困りました。
日本の航空会社はあまり乗る機会がないのですが、NHはナチュラルな感じがして好きです。
パーソナルビジネス机が大変居心地がよくていいです。
JLはチェロを機内に持ちこむたびに(発券の段階)、いろいろ問題が出るので
好きではないです。
この航空会社は音楽家を運んだことがないのかなぁと、寂しい気持ちになりますから。
もっともアメリカの航空会社には、パスポートを持たないやつには席を売らない、
というのもありますけれど。
IBは日本とスペインの直行便をやめてしまったので、寂しい限りです。
私が初めて海外一人旅をしたのが、南周りのIB航空でした。
SRは好きですが、「ヨーヨーマさんはファースト2座席でよく乗られていますよ」と
機内でいわれました。ほっといてください。
QFには仕事での搭乗はないのですが、とても好きですね。
スチュワートさんがいい感じなのです。(水上飛行機会社がもとなので男の人が多い)
KMは搭乗時にチェロが問題となり、降ろされそうになりました。
もう乗りたくない.....
こうやって書いていると、名前も思い出せない小さなチャーター会社まで、
本当にたくさんの飛行機に乗っています。
エジプト、ポーランド、チェコ、メキシコ、アメリカの中の小さな航空会社、
プライベートで乗ったものまでいれると、たぶん6割くらいの会社は乗ったことが
あるのではないでしょうか.....
と思ってネットで調べたら、航空会社の数のすごいこと。1〜2割と訂正させてもらいます。
とても全部を載せられないのでごく一部を書き出してみました。
ご参考まで。
OZ アシアナ航空
AA アメリカン航空
AZ アリタリア航空
IB イベリア航空
VS ヴァージン・アトランティック航空
RG ヴァリグ・ブラジル航空
AI エアー・インディア航空
BA 英国航空
AF エール・フランス
KM マルタエア
MS エジプト航空
OS オーストリア航空
OA オリンピック航空
CA カナディアン航空
QF カンタス航空
CX キャセイ・パシフィツク航空
AL ALMオランダ航空 KLM
CC コンチネンタル・ミクロネシア航空
SQ シンガポール航空
SR スイス航空
SK スカンジナビア航空
TG タイ国際航空
KE 大韓航空
CI 中華航空
CA 中国国際航空
DL デルタ航空
JD 日本エアシステム
JL 日本航空
NH 全日空
NZ ニュージーランド航空
NW ノースウェスト航空
PR フィリピン航空ン
MH マレーシア航空
UA ユナイテッド航空
LH ルフトハンザ・ドイツ航空
飛行機の話が続きますが、今まで一番心細かった体験は、もう10年以上前になります。
アルバムsouthboundのレコーディングをパリでやっていたとき、
ジャケット撮影をエジプトで行うことになりました。
パリの旅行代理店で格安チケットを購入して、その日空港に着いてみると、
まず、そのフライトが存在しない。
シャルルドゴールではなくオルリーだというのです。
仕方なくバスで向かってみると、やはり私のチケットにあるフライトが存在しない。
どうしたものかと空港の普段入れない、航空会社のオフィス部屋が
集まっているところを探し回り、日曜日なのにラッキーなことに開いていた
その航空会社に喋れない英語で説明すると、夜8時過ぎのフライトに乗れるという.....
約10時間、空港で待ちました。
さて、夜になってチェックインカウンターに行くと、何故入国ヴィザを
持っていないのだと、また一悶着。
(到着した空港で取得できることになっている)
カイロ到着が深夜1時半過ぎ予定とのこと。
ミストトラベル(エジプトの国営旅行会社でこの会社しかない)の担当の人が、
最初の予定から考えると
12時間以上経ったそんな深夜まで私を待っていてくれるのかも、心配でした。
飛び立って3時間位すると、英語で何かの説明が簡単にあり、着陸しました。
何処の国かは最後まで明かされませんでしたが、夏の暑い夜に滑走路の
真ん中に止まって、なんと野宿。
せめて空港ロビーに行きたかったのですが、どうもそういう
簡単な状況ではなさそうでした。
ドアを開けっ放しにした状態とはいえ、エアコンの切れたキャビンは
寝られたものではありませんでした。
早朝エジプトに着いてからすぐ、撮影になりました。
あの頃は湾岸戦争1ヶ月前という結構緊張感のある時でしたが、
撮影自体も朝から夕日が沈むまで、とてもあわただしいものでした。
ピラミッドの横でチェロとシルエットになっている写真は、「日が沈む!!」と
撮影スタッフ全員が全速力で走って撮った写真です。
わずか3カットしか撮れなかったように覚えています。
今は15日の夜です。
寒いですね。
東京は久しぶりに温度がマイナスになっています。
家があまりにも寒いので、スープを作りました。
コンソメスープのもとを買い求めに行ったときに、昨今の牛問題で
どうしたものかなぁ、と迷っていたら、ちゃんとあるのですね、
オーガニック野菜コンソメ。
スイスからの輸入物でしたけれど、味はやはりちょっと物足りないかな、
というか出汁の元の濃い部分、うまみ成分みたいなところにパンチがあれば、
美味しいのですけれど。
セロリと人参の野菜スープです。
久しぶりに料理をしたら止まらなくなってしまって、次はパスタを。
夜中の12時過ぎに作るものではない、というのはよくわかっているんですけれどね.....
ローマの空港で買った大きなペンネ、唐辛子、キノコ数種をこんがりするまで焼いて、あと牛肉の赤身を少々。
炭水化物は太る、というのをわかってはいるのですけれどやめられない。
友人から店を出せるといわれているほどです。
ブロッコリーも買ったので、明日はブロッコリー、セロリ、キノコのペンネでしょう。
セロリは嫌いですか?
何だかつまらない話をたくさん書いてしまいました。
ところで、旅行カバンがパリから着くのに、5日もかかってしまいました。
パリの空港が未だに大混乱しているらしくて、数千個の荷物が残っているらしい、
とも聞いています。
やはりあの4日の大雪の影響でしょうか。